アカシックへの道 M4811

アカシックへの道

 

アカシック・レコードの語源は、この虚空蔵菩薩の名前から来ています。虚空蔵菩薩は、サンスクリット語で「アーカーシャガルバ」と
呼ばれています。アーカーシャは「虚空」という意味です。

 
空海は、その虚空の空間に入ると「五大に響きあり、十界に言語を具す」(物質と精神には響きがあって、それぞれに言葉を用意している。)と、言っておりますが、「虚空蔵」のアーカーシャの中には、無限の叡智と、その叡智から導かれる無尽蔵の富が蔵していることを示唆しています。

 
虚空蔵菩薩真言「ノウボウ アキャシャ ギャラバヤ オン アリキャ マリ ボリ ソワカ」の意味を推測してみます。

 
ノウボウ アキャシャ の意味は「虚空蔵菩薩に帰依します。」

 
ギャラバヤ オン  アリキャ マリ ボリの意味には、虚空蔵菩薩
の功徳からも、「無限の叡智と無尽蔵の富」の意味が含まれているように思います。

 
ソワカは、成就する、達成する、という意味になります。

 
虚空蔵菩薩アカシック・レコードに帰依してつながれば、無限の叡智と無尽蔵の富が得られるので、心から祈念します。」と、このような意味になると思います。

 
1000年以上も封印されてきた求聞持法ですから、正確な意味はだれも知らないので、推測してみました。空海が実践した求聞持聡明法というのは、この真言を100日かけ100万回唱えるというもので、これを完遂した者は「あらゆるものを記憶」出来るといわれています。

 
空海は、虚空蔵菩薩に帰依して、一体化を切に願い、ひたすら委ねて全身全霊で虚空蔵菩薩に溶け込み一体化したのです。潜在意識を浄化して自分を殺し、命がけで徹底した意識の深まりを追求した実践が、百万遍という回数になっているのです。古代サンスクリット語は、この虚空蔵=アカシック・レコードにアクセスすることができる唯一の言語だったという説もありますので、冒頭は「南無」を使わすずに、古代のサンスクリット語の「南牟」(ノウボウ)を使っていたものと思います。

 
空海は大画面の図像(曼荼羅)を唐から持ち帰った後、転写本を作るなど忠実な図像の継承を図ったとされていますから、このマンダラも、虚空蔵=アカシック・レコードにアクセスできる有力なツールでもあったのです。さて、西洋では、神智学のブラバッキー女史や人智学のシュタイナーがアカーシャ年代記に、「アーカーシャに参入する」と書いておりますので、西洋では、19世紀になって、彼らが、アーカーシャという言葉を使ってから「アカシック・レコード」という言葉が生まれたようです。

 
東洋には西洋がその概念を知る何千年も前に、「アカシック・レコード」の概念があったことになります。東洋では、少なくとも2500年前に、地球の歴史をすべて保存しているデータベースの様な図書館がある!という概念を持っていたことになります。

 
コンピューターも科学的知識も何もない時代ですから、このような概念があることが非常に不思議なのですが、アカシック・レコードを抽象化して、記憶や知識の菩薩である虚空蔵菩薩に擬人化したものと思われます。アカシック・レコードは、過去から未来の人類史上の全てが記憶されているという膨大な情報の宝庫であり、意識のデーターベースなのです。

 
アカシックレコードには人類の集合意識が持つ叡智も蓄えられており、古代より、予言者や偉大な発見をした人は、このアカシックレコードから情報を得ていたのです。アカシック・レコードは、私達の次元とは違う次元にあるため、時間軸を正確に読み取ることには難しさがありますが、多くの預言者や神秘家たちがアカシックレコードにアクセスし、ここからの情報引き出して世に伝えていたのです。

 
アメリカ人の超能力者”エドガー・ケイシー”は、アカシック・レコ
ードにアクセスすることで予言や治療を行っていたのは有名です。シュタイナーは教育だけでなく、バイオ農法、芸術、建築などあらゆる分野に大きな影響を及ぼした人ですが、アカシックレコードにアクセスして万能の天才になったのです。歴史は1200年もさかのぼりますが、空海も、「求聞持法」を修めて、頭脳が明晰になり、驚異的な記憶力を身につけ、偉業を成し遂げています。

 
あらゆる教典を覚える記憶力・理解力を得たと言うことは、アカシック・レコードへのアクセスが自由に出来るようになったということです。西洋では、アカシック・レコードに至る方法は瞑想しかありませんが、東洋では、空海が「ノウボウ アキャシャ ギャラバヤ オンアリキャ マリ ボリ ソワカ」やマンダラを残してくれたことは、誰もが、アクセスが可能になるので、非常に有り難い事です。

 
私が、真言(能望)の実践200万回ぐらいの時に、「パワーかフォースか」の本が与えられました。その本には、「意識のデーターベース」の章があり、そこにアクセスできるキネシオロジー・テストの実践結果も書かれているのです。この本の意識のマップには衝撃を受け、その直後にマンダラでもある『幸せの和』が与えられたのですから、能望の実践は、本人が気がつかない内に、虚空蔵菩薩アカシック・レコードにつながっていることになっていたのです。

 
ノウボウ アキャシャ・・・(虚空蔵菩薩に帰依します・・・・・・・・)と、何百万回も繰返せば、自覚がなくても自然とその領域に入ってしまうのかもしれません。私は、この求聞持法の真言だけは別格に思って、「能望と名づけて、皆さんに実践を勧めてきました。


音の響きの観点からも、エネルギーの上昇という観点からも、現代の科学では考えられない叡智を感じるので勧めてきたのです。空海が体験して偉大な天才になった音の響き、天才へ導くバイブレーションを皆様にも感じてもらい幸せになってもらうために勧めてきたのです。おかげさまで「能望」の実践は、多くの皆さんにも、現代の科学では考えられない程の奇跡が起きております。