命の源流 α

命の源流



点は位置があって、幅も長さも厚さもないものであるとされている。けれども既に位置があれば、原子核の直径二百億分のーミリと測定される以上、認識される点が、幅も長さも厚さも持つことは明らかである。点の長さはやや直線に近いであろう。

 
無限宇宙の無限の前に立てば、地球も太陽もー点に帰する。現に太陽である恒星を、一点の光に見る。時空連続体の固有性質であって、ニュートンの重力説はこの点においてアインシュタインにより訂正せられたのである。


入解脱の秘力、妙運恒砂また極まりなかるべく、到者須く是れ真自在境、如今深く蔵めて正中心虚無に在り。

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これは 、遠隔・ヒーリング「特別編」で紹介した肥田春充(ひだはるみち)氏の注目すべき考察です。

 
原子核の直径二百億分のーミリ、入解脱の秘力、妙運恒砂また極まりなかるべく、到者須く是れ真自在境、如今深く蔵めて正中心虚無に在り。

 
これらの言葉から、原子核から素粒子に至り、正中心ですから、臍下丹田の奥の一点に意識を集中し、涅槃寂静に至った境地のようにも思われます。

 
頭のなかにある「雑念」を取り払い、心を無にする事でも、無限の「可能性」と、無限の「パワー」を得る事ができ、宇宙と一体化することできると実践したのが禅の教えです。

 
「無」というのは、言いかえれば「無限」でもあります。

 
明朗なる無念無想の状態は、自ずから現出される。と、ありますが、原子⇒原子核⇒電子 ・・・・ミクロの命数と続くことの示唆だと思われます。


最も正しき中心の力が出た場合は、物理的重心と足の中心とを結んだ線が、垂直となり、中心において、力学的無形の球をなす圧迫力が起こり、腰腹同量の力が起る。


その強大な力が腰に影響した場合、仙骨神経叢から脊椎神経を通過して、脳神経に作用し、あたかも機械の如くに、ピシャと思考の機関が停止せられる。思念思考が止まれば、如何なる状態になるか、純潔、明朗、透徹、恰も天日が煌々として宇宙を照らすがごときである。

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「最も正しき中心の力」を得るために、ミクロの命数があり、確かに
命数を下ると、純潔、明朗、透徹、恰も天日が煌々として宇宙を照らすがごときである!という境地になります。ところで、素粒子の世界では、私たちが日常考えたり経験することでは理解できない現象が発生し、常識とは全く異なった世界が展開されます。


「量子的飛躍」という言葉があるように、電子の運動はこれまでの連続とは飛躍した行動が生じ、「不確定性原理」のように、位置と運動量は不確定性の関係にあり、極微の世界で物質の運動は因果律では説明できず、「トンネル効果」というように粒子がエネルギー障壁を越えて外側に通り抜けてしまうのです。
 
 
素粒子の動きは論理的には理解を超えているわけなのですが、「意識」はそれらをすべて超えて観ている観照者でもあるので、どちらかといえば量子力学の原理は「意識」のあり方に近いのではないかと
思われます。

 
意識の観点から見れば、「量子的飛躍」も「不確定性原理」も「トンネル効果」もそれほど不思議なことではありません。「意識」が素粒子のレベルに至れば、次元を超越して「無限の力」にもアクセスできるのです。

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「 ドカッ!?突如!!いまだ経験せざる所の、強大恐るべき力が、腰と腹の中心からほとばしりでた」のです。さらにその力を「それは床を突き通して、地中に入り、地球の中心を貫いて、ストーッ。無限の宇宙を無限に突き抜けて行った。オオ、無限の力だ。無限の力!無限の力!オオ無限の力だ。

 
身も心も震蕩(ふるえ、動く)する絶大の力、光明の揺らめきだ。生命の躍動だ。これこそは真に『活ける命の泉』だ。無限の力と共に、無限の歓喜は私の中心から全身にみなぎった。しかも何とドッシリと落ち着いた喜びである事よ。


泰山の重さである。宇宙の静けさである。そうして身も心も、聖愛と生命の霧に、包まれているかの様。

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この境地になるには、意識の働きが非常に大切なのです。生命の躍動だ。これこそは真に『活ける命の泉』だ!これは、「命の源流」のことでもあります。