二十八種利益と七種利益 M7811

二十八種利益と七種利益


原点回帰と言えば、最近『幸せの和』を書いているとなぜか、お地蔵さんのイメージが浮かんできます。私は、子供の頃、北海道の炭鉱の町に住んでいました。

 
そこには、きれいな川がありました。夏には子供達が川に入って水遊びをしたり、泳いだり、魚釣りをしたり、格好の遊び場でした。けれども、春になると雪解け水で水量が何倍も増して、褐色の濁流になり、恐ろしい川になりました。その川では、春になると小さな子供が何人も流される事故がありました。そして、夏になって白骨化して発見されるのです。橋のたもとには、川で犠牲になった子供達の供養のためのお地蔵さんがありました。

 
私も、3歳の雪解けの頃に、その川の近くで遊んでいた時に、近所の子供に背中を押されて川に落ちて、濁流に飲み込まれたのです。たまたま通りかかった人が、大声て叫び助けをよびました。私は、100メートルほど、褐色の濁流に飲み込まれて、潜ったり浮かんだりして流されているところを、無我夢中で川に飛び込んだ母親に助けられたのです。

 
その川に流されて助かった子供は私が一人だけだったということを聞かされましたから、恐ろしい川です。以前に『幸せの和』を眺めていたら、そのときの記憶がよみがえってきたのです。『幸せの和』の
波動が次元を超越する波動であることに気づいた時でした。そして、今、2010年になって、『幸せの和』を書いていると「お地蔵さん」のイメージが浮かんでくるというのは?「お地蔵さん」が、私の命を守ってくれた!と、解釈すればいいのか?お地蔵さんに、深く感謝しなさい!と言うメッセージなのか?子供の頃は、その橋を渡るたびに、お地蔵さんを見ましたが、手を合わせることもなく、何のお礼もせずに、通り過ぎていました。

 
あの時に戻って、感謝を深めなさい!というメッセージのようにも思います。さて、お地蔵様とは、地蔵菩薩のことです。ウィキペディアから抜粋--------------------------------- 


地蔵菩薩 (じぞうぼさつ)、サンスクリット語クシティ・ガルバは、
仏教の信仰対象である菩薩の一尊。クシティは「大地」、ガルバは「胎内」「子宮」の意味で、意訳して「地蔵」と言う。また持地、妙憧、無辺心とも訳される。三昧耶形は如意宝珠と幢幡(竿の先に吹き流しを付けた荘厳具)、錫杖。大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々をその無限の大慈悲の心で包みこみ、救う所から名付けられたとされる。一般的には「子供の守り神」として信じられており、よく子供がよろこぶお菓子が供えられている。


一般的に、親しみをこめて「お地蔵さん」、「お地蔵様」と呼ばれる。とう利天に在って釈迦仏の付属を受け、毎朝禅定に入りて衆生の機根(性格や教えを聞ける器)を感じ、釈迦の入滅後、56億7000万年後に弥勒菩薩が出現するまでの間、現世に仏が不在となってしまうため、その間、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道修羅道・人道・天道)を輪廻する衆生を救う菩薩であるとされる。


地蔵菩薩本願功徳経には、二十八種利益と七種利益が説かれている。


二十八種利益


1.天龍が守ってくれる

2.善果が日ごと増す

3.勝れた因が集る

4.菩提が退ことがない

5.衣・食に豊で不足しない

6.病気にかからない

7.水の難、火の難に遭わない

8.盗賊の被害に遭わない

9.人から敬われる

10.鬼神が助けとなる

11.女が男性に転ずる

12.王の女性大臣となる

13.容姿端麗で相がよい

14.何度も天界へ生まれ変わる

15.或いは帝王になる

16.前世に得た智慧によって将来を知る事ができる

17.求める者は皆、従う

18.眷属が歓び楽しむ

19.全ての不道理を消滅させる

20.苦楽の報いの善悪の業を永久に取り除く

21.苦しみに通じるところが滅びる

22.夜の夢見が安らかになる

23.先祖が苦しみから離れられる

24.前世の福を受け、生まれる

25.全ての聖者がほめたたえる

26.素質や能力がすぐれる

27.哀れみ、慈しむ心を与える

28.絶対的な悟りを得ることができる

七種利益


速超聖地(速やかに聖地を超える)

悪業消滅(悪いカルマが消滅する)

諸佛護臨(諸々の仏が護ってくれる)

菩提不退(悟りの境地から後退しない)

増長本力(本来持っていた能力が増幅される)

宿命皆通(カルマの全てに通ずる)

畢竟成佛(必ず仏になる)

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ものすごいご利益ですね。このお地蔵さんのご利益と『幸せの話』が一緒になれば、すごいことです。菩薩は如来に次ぐ高い見地に住する仏であるが、地蔵菩薩は「一斉衆生済度の請願を果たさずば、我、菩薩界に戻らじ」との決意でその地位を退し、六道を自らの足で行脚して、救われない衆生、親より先に世を去った幼い子供の魂を救って旅を続ける。
 

地蔵菩薩の霊験は膨大にあり、人々の罪業を滅し成仏させるとか、苦悩する人々の身代わりになって救済するという説話が多い。地蔵の地は大地を意味します。大地は私たちの衣食住から金銀財宝に至るまで、いろいろなものを与えてくれます。

 
お地蔵さまも同様に私たちにいろいろな恵みを与えその生活を護持するところから、この名前がつきました。安産・健康・長寿・智恵・豊作・求財などにご利益があります。 と、いうことですから、現代の世の中にふさわしいですね。天は虚空蔵が守り、地はお地蔵さん、毎日11方位に感謝しているからこのような菩薩様が出てくるかも知れません。