「個人マネー」の新たな行き場は!

ペイオフ前面解禁で、どうせ預金にリスクがあるなら、高収益を狙おうと割りきった。」  会社員Aさん(50)は、預金100万円をロシア株などで運用するヘッジファンドに振り向けた。



株式投資経験がほとんどない人が、預金の一部を、引き出しているようだ。



預金の払い戻し保証額を、元本1000万円とその利息までとするペイオフが、1日に前面解禁され、個人が自分の責任で資産を守り、増やす時代になった。



インドに上場している株式で運用する「インド株投信」。日興が2月に販売を始めたところ、1ヶ月足らずで残高は、1000億円に膨れ上がり、インドの株式相場を押し上げた。



「日銀」による“資金循環統計”によると、昨年末の個人の金融資産のうち、現金と預金が55%。株や投信、外貨預金などの“リスク資産”は9%にとどまっている。



米国は、リスク資産が半分を占めており、日本との差はまだ大きいようだ。