「行き詰まり社会から循環型社会へ」その1  M132-1

「行き詰まり社会から循環型社会へ」その1





2007年の初頭から、循環型社会の実現に向けて!という話題を、新聞やマスコミが盛んに取り上げています。


人類の歴史を考えても、大地を守る水の循環、エネルギーの循環、生命の循環、と、何千年にも渡り繁栄を持続できたのは、世界中で唯一、日本の水田農法だけ!ということです。


そして、現代の環境破壊から地球を守る最良の方法も水田農法である!と、専門家や科学者が、結論付けているようです。


私達日本人は、何千年にも渡り、自然と共生し、自然を尊び敬う思想を継承し、世界に誇るべき、循環型の社会を築いてきたのです。


ところが、明治以来、欧米化をはかり、富国強兵のスローガンのもと、ご先祖様が築き上げてきた、日本古来の伝統と文化をことごとく否定してきたのです。


日本は、西洋の列強に遅れをとるまいと、アジアの国々の中でも、いち早く、近代化の波に乗り、急速に自然を破壊してきたのです。


戦後は、農業をはじめとする循環型のシステムも合理化と収益が優先され、農薬や化学肥料の大量投与で、土のパワーが無くなりました。


大地も呼吸をしています。


水・土・空気が清らかに澄んでいなければ、食物連鎖の頂点に位置している人間も、元気に生きては行けなくなるのです。


先人の叡智は、川や池などの水を清らかにする森や林を神聖なものとして敬い、水田にその清らかな水を引き、昆虫や蛙などの生き物の命も育んで来たのです。


古代の日本人は、先進国である中国を手本として、様々な文化を取り入れ、仏教や儒教など思想体系も、良い所を取り入れて、和の精神に組み入れ、繁栄を続けてきました。


同じように、西洋の文明の良い所だけを取り入れ、自然や生命を破壊に導くような要素は、勇気を持って、取り除くべきだと思います。


「和」を手にする人が幸せになるように、一つ一つ思いを込めて、書いておりますので、「思い」のパワーも込められております。

見学に来られる方もおりますが、印刷ではなく、すべて一点一点手で書いておりますので、受け取られた方は、墨(他に様々な原料配合)の香りがするはずです。