本当の「大いなる自己」 M354

本当の「大いなる自己」



私達の内には、龍が宿っております。

 
私達は、龍をあまり意識しなくなりましたが、特に日本列島は、龍の
地形をしているので、アジアの諸国からは、うらやましがられているそうです。

 
私達日本人こそが、内なる龍を意識し、正真正銘の成龍になる時が
やってきたのです。


「苦が苦を産む道理と同じ九十。いずれも自ら創造に係わっており、
創造が創造を産んで行く。これが神の力と愛とは、一人ひとりの
内にひそんでいる、蛇が龍に変るぞ。」

  
苦が苦を産む道理というのは、苦難が苦難を産む、難の左回りの
渦巻きに同調すれば、どんどん苦難が産みだされてゆく意味を書いて
いるのです。

 
その反対に、左回りの渦巻きを右回りに降りて行けば、創造の世界に
至り、創造が創造を産んで行くとなるのです


「これが、神の力と愛とは、一人ひとりの内にひそんでいる、蛇が龍に変るぞ。」

 
蛇が龍に変るぞ!と言うことは、「レベルの高い本当の自己」に変わると言うことです。

 
今までの自分の考えや既成概念が薄らぎ、ものの見方が変わる、内なるパワー=「大いなる自己」に変わりつつあるということです。

 
さらに、内なる無限のパワーの領域に至り、開放感と完全なる自由と
いうのか、宇宙と一体化したような、頭脳は明晰になり、創造力は高まり、至福感で満たされるのです。と言うことは、 昇龍と降龍、そして、二十○二(フトマニ)=命数が、この世の現象界を動かしているばかりではなく・・・。

 
この龍のパワーと二十○二(フトマニ)=命数で、マナ識のエゴから開放された本当の「大いなる自己」になれるのです。

 
現代社会では、ストレスの連続で、心が病み、突発的な事故や、天変地異など、いつ何が起きても不思議ではなくなっております。

 
こんな時代に、人々がより幸せに生きるために、この奇跡が与えられたような気がします。

 
龍を意識した人と言えば、松下さんもそうですが、空海も、天海も、
高僧のほとんどは、龍との関連があります。

 
歴史上の人物は、表現は変わっても、「一人ひとりの内にひそんでいる、蛇が龍に変る」事を常に意識していたのです。

 
NHK大河ドラマ風林火山山本勘助)のタイトルで、「龍と虎」というのがあります。

 
越後の毘沙門天こと上杉謙信が龍で、甲斐の高田信玄が虎です。

 
上杉謙信の旗には、 マンダラ=九つの和が書いあり、守り神が、毘沙門天ですから、これでは、武田信玄にいくら名軍師の山本勘助がついていても、勝ち目がないなぁ!と、思ってしまいました。

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ドラマでは、虚空蔵城で、上杉謙信が、守り神様の梵字を背にして
琵琶を弾いておりました。

 
上杉謙信は、越後の龍とも呼ばれて、戦国時代の最強の武将として
名高い名将なのですが、元々は、僧侶になるべく、禅や仏の修行を
七年間も積んでおります。

 
武田信玄とは、川中島をはさんで、10年以上も戦いをすることになるのですが、その途中で、彼は、突然出家しようとした事がありました。

 
領地内での反乱や家臣の対立、それを鎮圧する戦いの繰り返しに
むなしさを感じ、仏教の総本山である「高野山」 に、たった一人で、行ってしまったのです。
 
 
この件は、何とか家臣の説得で、戻ってきましたが、戦国時代の武将としては珍しく、武将らしくない人だったようです。

 
彼は「」に生きた武将として後世に知られています。

 
「敵に塩を送る」 という言葉が広辞苑にもありますが・・・。

 
今川家が武田家に対し、「塩止め(塩の輸出禁止)」 を行いそれを周辺諸国に要請しました。現在で言えば経済封鎖です。

 
「これで一番困るのは甲斐の国の民である。そんな事は出来ない」と、謙信は、敵国であっても、甲斐への塩の輸出をしたそうです。

 
武田信玄は、死の床で、謙信は生涯の宿敵であるのに、跡継ぎの勝頼に、「あのような勇猛な男と戦ってはならん。謙信は、頼むと言えば嫌とは言わぬ。謙信を頼み、甲斐の国を存続させよ」と遺言したそうです。
 
 
敵からも賞賛され、自らを仏法の守護神 「毘沙門天」 と称した謙信は、越後の龍とも呼ばれていたのですから、神の仕えである龍を常に意識して、行動していたことと思われます。

  
こんなに素晴らしい武将なのに、今まで、クローズアップされてこなかったのは、20世紀の価値観=企業戦士の価値観とはまるで違うからだと思われます。
 
 
21世紀になって、これからの時代に、クローズアップされる人物だと
思われます。

 
話しはそれてきましたが、私達は毎日、心の中の左巻きの渦に巻き込まれて生活しております。

 
朝から晩まで、心の波に左右されなから生きているのです。

 
ストレス、プレシャー、他人の言動や振る舞い、マイナスの現象、
やる気の喪失、未来への不安、等々、競争社会に生きているのですから、何から何まで、心が動揺しない日はありません。

 
このナーバスな左巻きの渦が巻き上がっている!と感じたときには
右巻きに降りる事を意識すればいいのです。

 
ですから、左巻きの渦は降龍と名がついているのです。

 
降龍で、心を静寂にしてから、昇龍で、プラスの現象を招き、望ましき現実に変えるのです。

 
これは、 『幸せの和』のエネルギーでも意識をすれば、効果は同じです。そして、成龍で、遺伝子レベルから、全身の細胞を活性化し、
蛇が龍に変り、「レベルの高い本当の自己」に変わるのです。

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