「思い描く」というイメージ

「思い描く」というイメージ



自分自身に自信と誇りを持つことができるイメージ法とは・・・

 
人の心は、無意識の状態でいると、惰性に流され自分の望ましき姿を
イメージするよりも、心配事や悩みごとに支配されてしまいます。

 
心はよほど注意を払わなければ、いつも、色々なことを考えてしまう
のです。

 
特に、現代の日本人は、西洋人の経済体制の枠組みの中で生きている
ために、公務員になっても、大企業に勤めても、競争原理の中で、企業の活動そのものが、自然の摂理=宇宙の法則を無視したものですから、何をやっても、後ろめたく、自信喪失になっているのです。

 
会社の繁栄は不正や偽装のもとでの繁栄で、その不祥事に自分も
加担している、となれば、自分自身に対して、自信も誇りも持てるわけがありません。

 
公務員とて同じ事で、社会保険庁に勤めています!と、胸を張って
言える役人はいないと思います。

 
薬害の患者のリストを地下の倉庫に隠していた厚労省に勤務しています。とは、誰も誇りを持って言える人はいないと思います。あらゆる業界で、偽装している企業も、銀行もしかりです。

 
どの業界でも企業活動をすれば、母なる大地の地球を汚し、生命を
滅亡に追いやる環境破壊につながり、自分で自分の首を絞めていることになるのですから・・・。

 
近代文明は、200年足らずで、もう先が見えています。このままの
状態では、あと50年から100年で、人類は滅んでしまう!というほど
深刻な現状になっています。

 
利益の追求のために、多くの人や自然を犠牲にしていることは、
本人が意識をしなくとも無意識が感知しているのです。

 
しかしながら、社会悪がはびこる競争社会の中であっても、私達は
生きるために仕事をしなければいけません。人は誇りを失えば、自分自身に自信が持てなくなります。

 
そこで、毎日喜びを感じて、自分を信じて誇りを持つ!毎日、自信
を持って感謝し、毎日がワクワク輝いて生きられる!このような意識に変えられるイメージ法を提唱しているのです。

            • 人類にとって理想的なイメージとは?-------

 
人類にとって理想的なイメージとは?と、20年以上も能力開発の
指導にあたり、能力開発に関する本を何百冊も読み、模索してきました。

 
その中でも、自然に調和し、尚且つ意識レベルの高いイメージと
言えば、日本民族が培ってきた、農耕民族の習慣とも言うべき
豊穣の大地を前にして「思い描く」というイメージが最も優れている
ことがわかりました。

 
これは、自然と共生して循環社会を築き上げてきた日本民族
何千年にも渡る繁栄のイメージでもあります。

 
自然の摂理に従ったイメージですから、宇宙の原理にも
ぴったりと合ったものになり、生命を滅ぼしたり、自然の破壊や、
自然から奪うこともなく、意識レベルも非常に高いのです。

 
このイメージを思い描くだけでも、自信と誇りと感謝の気持ちが
よみがえってきます。

 
喜び、感謝、感動、誇り、成功体験、自信・・・これらが自然と
出てくるのです。ですから、このイメージは日本人の遺伝子の記憶にもあり、よみがえられることによって、いくつもの遺伝子がONになるのです。

 
それでは、「思う」という漢字から、田んぼの話しを展開して行きます。

 
和の天恵イメージ法でも書きましたが、イメージは、「思い描く!」という漢字が示すように、田んぼの前に立ち、苗を手で植えているところが、日本人のイメージの原点になるのです。

 
春の田植えのあとは、苗がすくすく育ち、お日様が日光をいっぱい照らしてくれて、夏には稲の花が咲いて、雷様の稲妻がとどろき、稲の実に魂が宿り、枝もたわわの黄金色の稲穂になって稔り多き秋を迎える。そして、仲間と一緒に喜びながら収穫して・・と、これは、稲が成長する完全な「成功物語」になります。

 
しかも、生命が繁栄する、生命を生かす動機があり、このイメージ
には競争原理のエゴが入る隙間がありません。自然の摂理にかなったイメージで、物語があり、エゴがなく、日本民族の伝統に適っているイメージなら、誰でもできるようになるのです。

 
日本人の心情には、利益を得る事には抵抗がある人がたくさんいると
思いますが、このような日本人の原風景を背景にイメージの練習をすれば、数千年も受け継がれてきた遺伝子がONになり、抵抗なくイメージができると確信しております。