声字実相義 M646

声字実相義



五大にみな響きあり 十界に言語を具す。六塵ことごとく文字なり法身はこれ実相なり」この言葉は、空海が『声字実相義』という著書の中に残されている言葉です。五大とは、私たちの世界を構成する「空・風・火・水・地」のことで、十界は、地獄から仏の世界までを含んだ全ての世界のことです。

 
五大の空・風・火・水・地は、五体にも、五音にも対応しています。五体とは、頭、首(喉)、胸(心臓)、腹(腸)、下丹田(肚・腰・脚)五音とは、「あ・い・う・え・お」になります。

 
それぞれの五体の部位の臓器やその働き、内分泌腺などに、それぞれの五音が響くと、エネルギーを与え、その働きを促進するのです。 能望の実践でも明らかなことですが 、「あ・い・う・え・お」の響きは、真実の言葉であり、五大=五体にみな満ち溢れて、響き渡るのです。
 
 noubou3.jpg

また、弘法大師空海は、「心の底にある湛然とした、清浄な自心を観よ」と、説かれています。「か・き・く・け・こ」も残音は、「あ・い・う・え・お」になります。ですから、「か・き・く・け・こ」は二層の微細体に対応しています。「さ・し・す・せ・そ」は、同じように、三層の微細体に対応します。「た・ち・つ・て・と」は、同じように、四層の微細体に対応します。「な・に・ぬ・ね・の」は、同じように、五層の微細体に対応します。

 
それぞれの音を、初めは10秒くらい、慣れてきたら限界まで吐き出すのですが、「た行」くらいまで来ると三つの倍音がはっきりと聞こえてきます。倍音とは、「1/f のゆらぎ」が同時に出現することにもなります。この倍音の「揺らぎ音」が脳波を、覚醒している状態のベーター波から瞑想状態のアルファー波に誘導するのです。

 
自然治癒力が活性化するのです。表面の肉体だけなら、どこにでもありそうな健康法になりますが、五層の微細体まで、響いて影響を与える!となると、レベルが違ってきます。私達現代人は、自分の体のことになると、表に出ている皮膚や髪の毛のことは気にしていますが、内臓や血液、そして、ホルモンの分泌などには、病気でもしない限り、思いをかけることはないと思います。

 
五十音の発声は「神の名」の発声でもありますから、この神名を、それぞれ対応している臓器や内分泌腺、細胞、血液、ホルモンなどに響かせることは、最高のコミュ二ケーションになることを確信しました。ホーキンズ博士は、日本語は英語よりも意識レベルが、30ポイント、つまり10の30乗も高いことの説明をエハンさんにされたそうですが、世界の言語の中でも、意識レベルの高い言霊で、自分の体の中の
五臓六腑に向けて響かせることは、格調の高い意志の疎通になるのです。

 
深い感謝の気持ち、深い畏敬の念、信頼感、そして何よりも深い愛を心を込めて伝えることができるのです。大きな樹は空高くそびえていますが、地中の根の営みがあるから、地中で支えている根の働きを忘れてはいけません。私達も、体の中の営みに思いを馳せるのです。さらに、二層から五層までの微細体にも感謝を深め、神のパワーに通じるのです。

 
いつでも、どこでも神通力を発揮できるように、五十音の最高の
コミュ二ケーション能力を高めるのです。能望を実践されている人は、準備トレーニングとして、能望に抵抗がある人や、初心者の人には、「あ・い・う・え・お」の呼吸法を奨励したいと思います。「あ・い・う・え・お」の呼吸法⇔能望の高速実践

noubou1.jpg