内観の四則 M357

内観の四則



「脳幹聖中心部」と「腰腹正中心部」という言葉があります。「脳幹聖中心部」は、松果体から脳幹にかけての頭の中心部で、ボーリングのヘッドピンのように、そのピンにボールが当たれば、残りのすべてのピンが倒れるごとく、体のすべてに影響を及ぼす脳の中心の核心部分になります。


そして、「腰腹正中心部」とは、臍下丹田のことです。これらの言葉は、肥田式強健術にある言葉です。背筋を伸ばして、胸を張り、臍下丹田の一点に意識を集中すると、肥田式強健術が言うところの“中心力”と言われるエネルギーが発生します。

 
その“中心力”が、脳幹の中心=「脳幹聖中心部」を貫いた時、とても気持ちが良くなり、至福の喜びが湧き上がってきます。丹田からのエネルギーの流れが、背骨を通って脳幹から松果体に一直線に貫く!ということになります。

 
ところが、ほとんどの人の首が成長する過程で前に曲がって傾いてしまうので、ほとんどの人は、まっすぐ上がるはずの“中心力”からのエネルギーが首のところで曲がってしまい、頭の中心部=「脳幹聖中心部」を通らないが実状なのです。

 
子供の頃は、首は前に曲がっていないので、中心からのエネルギーが、まっすぐに通り、頭は冴えて、疲れがすぐに取れて、快調そのものだったのですが、ほとんどの大人は、中心からのエネルギーがズレているために、肝心な脳の中心にエネルギーが供給されずに、頭痛やめまい、肩こり、疲労感などの不快な症状が起こり、悩みが多く、冴えない頭で、毎日を過ごしているのです。

 
この事に気づいたのが、肥田春充氏(肥田式強健術創始者)で、彼は、白隠禅師の丹田呼吸を実践し、丹田を科学的に解明した人でもあります。彼は丹田のことを「正中心」と名づけ、「正中心」のエネルギー=“中心力”を活用して自らの体験を・・・。


「どのように虚弱な者でも、頑健な身体に造り変えることができる」


自然治癒力を高めることにより、病気をみずからの力で安全に治療することができる」


「頭脳を改造し記憶力の増加はもちろん、精神を機械的に支配することにより大悟徹底の境地に至ることも可能」 と、著書に書き残しております。

 
70歳の時に、30歳の若さと筋肉を維持していた!ということですから、白隠さんと全く同じ若返りをしていることになります。彼の偉業は、丹田呼吸の賜物であり、白隠さんの「内観の四則」にある、真の自己、懐かしい故郷、唯心の浄土、己身の弥陀=ゼロの場=統一場=涅槃寂静へ、白隠さん同様に至っていたことと思われます。

  
白隠さんの「内観の四則」です。


1、我此の気海丹田、腰脚足心、総に是我が本来の面目(めんぼく)

2、我此の気海丹田、腰脚足心、総に是我が本分の家郷(かきょう)

3、我此の気海丹田、腰脚足心、総に是我が唯心の浄土(じょうど)

4、我此の気海丹田、腰脚足心、総に是我が己身の弥陀(みだ)

 
この四則の意味は、「わが気海丹田、腰脚足心にこそ 、真の自己が宿っているのだ。同様に、この下半身こそ、なつかしい故郷であり、また阿弥陀仏である。それどころか、この気海丹田、腰脚足心そのものが心の浄土なのである」

 
白隠さんの功績が、肥田春充氏にとっても、私達にとっても、自分の本質である中心に至る最高のお手本になっているのです。ところで、先ほどの、首をまっすぐにする姿勢のことですが、胸を張って、背筋を伸ばして、倍音が出るように五十音(アイウエオ)を唱えれば、一直線になるようです。

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枕を高くしない!赤ちゃんが立っている姿が理想的!首の位置が常に前に傾かないように、天上からまっすぐに吊られているように意識をする!その結果、首は真っ直ぐになり、子供の頃の様な、いつも元気で明るく輝く自分に生まれ変わり、血液の流れも良くなり、若さが保てるのです。

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これは「九つの和」を色紙に書き、東の「青龍」、西の「白虎」、南の「朱雀」、北の「玄武」、そして、中央に、あなたの名前を書き入れます。
中央の文字は名前が入りますので、ご注文されるときは、お名前をメッセージ欄にご記入ください。