蝦夷(えみし)M477


蝦夷(えみし)



オーストラリアでの調査結果で、犬を飼っている家は、飼っていない家より肥満児が少ない。オーストラリアのディーキン大学(ビクトリア州)はこのほど、子供の肥満と飼い犬に関する調査結果を公表した。年齢の低い子供の方が肥満を防ぐ効果があるという。
 
 
調査は5−6歳の281人、10−12歳の864人を対象に、身長や体重と、犬を飼っているか、犬と散歩に出掛けるかといった行動パターンとの相関関係を調べた。それによると、肥満の子供の割合は5−6歳で犬を飼っていなければ25.2%だったのに対し、犬を飼っていれば19.8%だった。

 
10−12歳では、犬がいなければ30.4%、犬がいれば27.5%と、差が縮小した。男女差はなかった。豪州では、急速に進む子供の肥満が社会問題化している。調査を行ったサモン助教授(行動・栄養学)は、「犬と定期的に散歩に出掛けなくても、一緒に遊ぶだけで効果があるようだ」と話している。


日本は、大人がメタボで社会問題になっていますね。ところで犬は、氣のエネルギーを敏感に感じます。ガンの患者さんをニオイで判別できる犬もいるそうですから、周波数の高い波動にも敏感に反応しているのです。

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殺気とか邪気とか人間が感じるレベル以上に敏感に感じていると思います。『幸せの和の体験談でも、犬が病気から回復した例が多いのは、氣のエネルギーを敏感に感じているからだと思います。ストレス解消のエネルギーや、アレルギーにならないエネルギーも犬は発散しているという説もあります。

 
ところで、縄文時代貝塚をみると、イヌの骨はきちんと埋葬されているので、縄文時代の人々は犬を大切にしていたことがわかります。年老いたイヌや病死したイヌの骨も手厚く葬られたそうです。ところが弥生時代になると、弥生人は犬を埋葬しなくなります。

 
中国から渡ってきた弥生人は、犬を鹿やイノシシと同様に食用として考えていたようです。犬は、貴重な動物性タンパク源だったのです。弥生人は中国東北地方から朝鮮半島を経て、渡来してきました。

 
現代でも、中国では、犬を食べる習慣がありますから、縄文時代
の日本人とは性格も違うようです。現代は、ペットブームで、日本人は犬を大切に飼って、縄文時代の人々と同じように死んでも手厚く埋葬もしています。

 
そんなことからも、現代は、弥生人よりも縄文人のDNAが優位になってきたようにも思われます。空海は、優しい縄文人の世界を望んでいたようなのです。


松岡正剛氏の『空海の夢』では、5,6世紀頃の蝦夷(えみし)をアイヌ人としており、「佐伯部は今日の学会で明らかにされているように、5,6世紀ころ、大和朝廷の征服によって捕虜になった蝦夷アイヌ)であった。当時、佐伯部は隷民として播磨・讃岐・阿波・安芸などに配置されて、その地方の国造(くにのみやつこ)の支配下にあったの
である。

 
そしてそれらの佐伯部とよばれる集団的蝦夷を支配していた地方の国造は佐伯直の姓を称していたのである。実に空海はこの讃岐の佐伯直の出身であるわけである、と書いている。松岡正剛氏は、ここから空海アイヌ人だったかも知れないという想像を巡らせている。

 
これは、松岡氏の想像ですから、なんともいえないのですが、蝦夷(えみし)=アイヌ人こそが、縄文人の仲間なのです。空海と犬にまつわる伝承は非常に多いので、空海縄文人のように犬を大切に飼っていたのでしょう。