自然治癒力 M287−1

 自然治癒力−1



アニマル・セラピーやプリズン・ドック(刑務所での癒しの犬)など、動物の癒しの効果が非常に高いので、話題になっています。アメリカでの刑務所では、受刑者が犬と共に暮らすプログラムが存在していて、効果があるので、盛んに行われているそうです。

 
受刑者は、犬を飼うことによって、思いやりの心が深くなったり、純粋な愛情に目覚めたり、暴力性が抑えられたり、と、著しい成果が上がっているのです。来年は、日本の刑務所でも、このプログラムが採用されるそうです。

 
犬にはなぜその様な、人を癒す能力を持っているのか?たかが犬と思われるかも知れませんが、現代人が忘れている能力を犬が持っているのです。臭覚が人間の2000倍とか、聴覚が3倍とかのレベルよりも、はるかにすぐれた能力を、現代の人間に最も必要な能力を、犬が引き出してくれるのです。

 
近代的な設備が整った大都会の総合病院でも、日本で一番に素晴らしい精神病院でも、そして、世界一優秀なセラピストでさえも、受刑者の心の闇を癒すことは不可能だと思います。けれども、犬には凶悪犯人でも治せるパワーがあるのです。しかも、非常に高い確率での治癒ですから驚きです。

 
ところで、『幸せの和』の体験談の中には、小動物(ペット)や子供の体験談もあり、そのほとんどに奇跡が起きています。多くの飼い主さんにも、愛犬の奇跡と同様の奇跡が起きていますので、これは、動物の高い癒しの能力と大いに関連があるのです。ペットの本来持っている高い癒しの力に『幸せの和』のエネルギーが、共鳴するので、人にもペットにもあり得ない奇跡が起きているのです。

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さて、一般の人は現代医学の進歩が病気を治してくれている!つまり、お医者さんや薬が、病気を治してくれている!と、思っています。けれども、本当は、その人が持っている「自然治癒力」が、すべての病気を治してくれているのです。

 
緊急時の応急処置や手術での延命治療は確かに命を救ってくれますが、これも、本人の「自然治癒力」の働きがなければ、病気を治すことはできません。お医者さんや薬は、その「自然治癒力」の働きを促進しているだけなのです。ですから、「自然治癒力」こそが、何よりも優れた名医なのです。

 
自然治癒力とは、難しい言葉ですが、人間が本来持っている潜在能力であり、「生命力」を喚起し、自己の核心である「内なる神聖」と、無限のパワーである「大いなる自己」につながっているのです。自分の内にある「本来の自己」のパワーは生命力であり、それを「自然治癒力」が喚起するのです。

 
私達の身体には、肉体ばかりでなく、本質的な核心である、「内在神」が宿っているという、現代の最新の科学よりも、はるかに進んだ
東洋の叡智を受け入れるべきなのです。「自然治癒力」も「生命力」に含まれますから「生命力」=「自然治癒力」でも、OKだと思います。
 
 
このような洞察からも、すべての癒しや治癒とは、自己に内在している「生命力」=「自然治癒力」にアクセスし、その力が再び自由に湧き出ることを可能にする過程である!と、思っています。ヒーラーは、患者さんの内にある健全な生命の本質に働きかけて、その本質のパワーを引き出すことを手助けをする人なのです。

 
一般に、悩みを抱えている人や病気を患っている人は、人間が本来
持っている「生命力」=「自然治癒力」とは、かけ離れた状態にあります。自分の内に「生命力」が宿っているなどど意識をすることもなく、ましてや、自己の本質のパワーにアクセスする方法など、わかろうともしないのです。多くの人は、なんだかチンプンカンプンで、そんな話はよそでしてくれよ!と、言わんばかりになります。

 
病気になったら病院に行って、注射を打ってもらって治してもらうだけさ!という、現代人の固定観念に縛られていると思います。けれども、この内なる「生命力」の概念は、病気の治癒ばかりでなく、運命を好転させる原動力にもなるのです。最近、吹き荒れている世界的な大嵐を無事に乗り切るための叡智も与えてくれる偉大なパワーでもあるのです。
 
 
子供と大人を比べたら、子供は、何倍もこの「生命の力」につながっています。何しろ、生まれたばかりの赤ちゃんが、一番高い「生命力」を持っているのです。人より野生に近い、動物はみな、自然な形で自己に内在する「生命の力」につながっています。大人に比べたら動物や小さな子供は、「生命の力」に比較的簡単にアクセスできるのです。

 
動物や小さな子供は、大人ほどエゴのガードを覆いかぶせていない
ので、つまり、強固なメンタルブロックを持っていないので、より自然な形で、生命力の本質を体現できているのです。子供も犬も生命力にあふれ喜びや元気そのものなのです。