神を超える奇跡 M538

神を超える奇跡




大学生の箱根の駅伝をテレビで見ていました。初めの2区ではケニアの留学生が、史上最多の20人抜きを達成したので、「さすが黒人の体力はすごい!」と、感激して見ていました。20人抜きですから、今年も20のシンクロが続いていて縁起がいいな!と、喜んで応援していました。


不滅の大記録を達成したダニエル君は来年は、「最後は5区を走って
みたい。山登りの練習をする」と笑って返した・・・。とありますが・・・。この山登りの5区では、とんでもない、“神を超える奇跡”が起きたのです。2009年も、年頭から非常に縁起の良い奇跡を見させていただきました。

 
“神を超える奇跡”とは、一体何でしょうか?となりますが、“ケニア人留学生旋風”よりも、度肝を抜くあり得ない奇跡が起きたのです。まず、9位でたすきを受けた東洋大の5区・柏原竜二君が、以前に、「山の神」と呼ばれた順大・今井正人区間記録を47秒も縮める驚異的なタイムをマークしたのです。

 
区間新記録と言うのは、85年間で一番速く走れた!ということになります。しかも、「山の神」と言われたほど、神様の様なあり得ない、前代未聞の記録を破っての新記録ですから、“ケニア人留学生旋風”をも超越した“神を超える奇跡”だったのです。

 
さらに、早大との4分58秒差を一気に逆転し、1位になったのですから、東洋大にとっても、77年ぶりの初優勝になったのです。新聞には、柏原竜二君はチーム全体に強烈なエネルギーを注入した。と、書いていました。

 
5区の箱根の山登りで、9位から1位になり、その立役者が柏原竜二君とくれば、そして、柏原竜二君は、優勝した初夢を見たそうです。9と竜と箱根の山、強烈なエネルギー、そして、縁起の良い夢となれば、 九頭龍のパワーと何となくシンクロしているようです

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ところで、陸上部員が強制わいせつの現行犯で逮捕され・・・。と、ありますが、この陸上部員は、駅伝の部員ではなかったそうですが、同じ陸上部員なので連帯責任で、一時は出場も危ぶまれたそうです。高校野球でもそうですが、この種の連帯責任は、非常に厳しいものがあります。

 
4年間、この日のためにがんばって来た部員もおりますから、その時の部員達の落胆や衝撃は計り知れないものがあります。それを、川嶋伸二前監督と部長が引責辞任することで出場の道を開いてくれたのです。あきらめていた部員たちは、この大会に出場できて、走れるだけでも感謝の念が、どのチームよりも深まったのです。そして、チームの心は一つになりました。


>部員たちは「走れることに感謝しよう」と結束。
>「命をかけて戦ってくれた監督のためにも負けるわけには
>いかない」と柏原。

 
この記事からも、チームの強い結束が伝わります。

 
走れることに感謝! 


命をかけて戦ってくれた監督のため!


部員たちは一つになり、襷(たすき)をつなげる強い想い!


絶望から皆で晴れの舞台に上がれる喜び!

  
ここには自分達のエゴはありません。今まで一緒に苦しんできた仲間のために監督さんのためにという強い想いがあるだけです。これだけ意識レベルを高める条件がそろえば、普段の力以上の、選手達の本来の底力のパワーが出てきます。ほとんど無名の選手達が、1933年の初出場から77年目、67回目にして、初の総合優勝。史上最も遅く、たどり着いた栄冠だったのです。

 
感謝の気持ちの深まりが、本来のパワーにつながり奇跡を起こし
たのです。