無我の境地 M458

無我の境地




感動のメールより--------------------------

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先生 いつもお世話になっております。お礼が大変遅くなりましたが、「富と豊かさに恵まれる」天恵シート幸せの和シールをお送りいただきましてありがとうございました。天恵シートは毎朝実践し、これからも感謝の気持ちを深められるよう地道に努力していくつもりでおります。

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ところで昨日とても感銘を受けるものに出会いましたので、
お話しさせていただきたいと思います。私は在宅の仕事をしているのですが、この不景気で先月から仕事が大幅に減ってしまいました。


先生もおっしゃったように、このような時期は自分が試されている時期でもあるので、周りに惑わされずに地に足をしっかり付けて、常に感謝の気持ちを忘れず、危機をチャンスに変えられるように頑張らなければと毎日自分に言い聞かせておりました。それで時間に余裕ができたことを利用して、今までできなかったことにいくつか取り組み始めました。


しかし、頭ではわかっていても、仕事以外のことをしているとなんだか罪悪感がわいてきたりして、冬で天候が悪いこともあり、どうも気分が沈みがちになっていました。そんなときに、友人が教えてくれた以下のスピーチを聞きました。本当はかなり以前に知らせてくれたものなのですが、ちょっと長いスピーチだと聞いたので、時間があるときにいつか聞こうと思ってずっとほってあったのです。



この方は東京大学准教授で、東京大学の入学式で新入生のために話されたスピーチなのですが、9歳のときに視力を失い、高校2年生のときに聴力を失ってヘレン・ケラーと同じ状況になったにもかかわらず、東京大学の准教授にまでなられた方です。


以前に先生から体が不自由な日本一忙しい社長さんのことを教えていただきましたが、この方のスピーチにも大変感銘を受け、聞いていて涙が止まりませんでした。自分は五体満足でありながら、仕事がちょっと減ったぐらいでもんもんとしていて、感謝の気持ちややる気がまったく足りない自分が本当に恥ずかしくなりました。でもこのスピーチを聞いたおかげでさらなるやる気をいただき、前向きに頑張っていかれるような気がしてきました。


またこれからも感謝の気持ちを深めて頑張りますので、今後もどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。○○ ○○

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投稿、有り難う御座いました。私も、この方のスピーチを聞いて感動しました。初めに、人間の脳の素晴らしさを紹介するために脳障害の子を紹介しました。その時に、ヘレン・ケラーの三重苦を例えに取り上げました。初心に戻り、原点に回帰せよ!とのメッセージのようにも思います。

 
>自分は五体満足でありながら、仕事がちょっと減ったぐらいでも
>んもんとしていて、感謝の気持ちややる気がまったく足りない
>自分が本当に恥ずかしくなりました。

 
これも同感です。いくら感謝しても感謝が足りないくらいです今日、車のナンバーが、3039、5039、という2台の車が並んで私の前を走っていました。何となくそろっているなぁ?と思いながら、そうか!30回の感謝、50回の感謝・・・、感謝を深めるために、一度に30回の感謝をするくらいの感謝、そして、50回も心の奥の隅にまでも届くような深い感謝!と、思いなから見ていました。

 
このくらい繰り返さないと心がこもらないのだから、それだけ私達の自我とエゴが強いのだから・・・。天は、自我やエゴの鼻をへし折るために、病気や倒産や逆境の境遇を私達に与えているような気がします。重大な病気を経験して初めて健康の有り難味を感じ、その時生まれて初めて、心からの感謝の気持ちが湧いてくるのです。心からの感謝の気持ちが本当に深まると、どんな人でも胸がいっぱいになり、涙があふれて泣いてしまいます。

 
そして、その後の気分はなんとも言えない幸せな気持ちになるのです。爽快感、至福感、穏やかな気持ち、皆さんそのような表現をされます。本当に感謝を深めた時は、本当の自己の心=「大いなる自己」の心に触れていると思います。深い感謝の気持ちは神にも通じていることにもなるのです。

 
松下幸之助さんは、信心深いから毎日1時間もかけて感謝の念を深めたとは思われません。経営の神様と呼ばれた超一流の経営者ですから、1分1秒が大切なのに、感謝を深めることが何よりも大切なことだったの
です。世界の松下産業を繁栄させるために、神の力を借りるために、経営の一環として「感謝行」を実践していたと思われます。ダイエーの創業者の中内さんは毎日1冊のビジネス書を読んだ勉強家であり、西部の堤さんも能力開発のプログラムなどに取り組まれ一時代を築かれましたが、どちらも晩節を汚してしまいました。

 
何千冊、何万冊の経営書を読んで知識を積み上げても、それだけではダメで、松下さんや稲盛さんのように、感謝を深めて、心を豊かにしたほうが経営者としては正解である!ということになります。一般に私達は、自我やエゴがないから、感謝ができるのです。禅やヨガでは、自我がなくなることを「無我の境地」と言っています。無とは膨大な記憶の障害がなくなるゼロのことでもあります。

 
より深く感謝をするとゼロにもなり「神聖な知能」にも通ずることにもなるのです。そうすれば、奇跡が頻繁に起きて、物事がうまく行くことにもなります。王監督が率いたWBCの優勝の原動力は感謝の深まりでした。松下幸之助さんは、感謝が導くプロセスを十分理解していたから、毎日時間をかけて感謝を深めていたのです。

 
感謝はどの民族にも古代から伝わる習慣ですから、古代の叡智が、伝えたものだと思われます。あと、百年もすれば、経営には最高の手法で、あらゆる分野で最高の手法になります!と、科学的に解明されると思います。私達は、五体が満足なのですから、それだけでも、50回、100回、1000回も感謝しても足りないくらいなのです。ほんの些細なことにも、さらに、マイナスの事態が起きても、非常に厳しい苦境に立たされても、感謝を深めるのです。

 
自分の内面の「本当の自己」=「大いなる自己」が必ず助けてくれます。もっと厳しい状況になったら、さらに感謝を深めると「大いなる自己」が無限のパワーの神様を呼んできてくれます。