宇宙根源の力 M7011’

宇宙根源の力




松下幸之助さんは、一連の心のメカニズムを百も承知で、素直になること、感謝を深めることを何よりも優先して取り組んでいました。100年に一度の不況を乗り越えて、戦争や大震災など幾多の困難を乗り越えてきた松下幸之助さんですから、彼の功績は現在でも注目されて、新刊が何冊も出ています。

 
その内容は、生前に出された本の内容とほとんど同じなのですが、本屋さんに行くと松下幸之助氏の本が気になり、手にとってぺらぺらと
ページをめくってしまいます。先日たまたま開いたページには、息子さんの死のことが書かれていて、彼はそれまでに兄弟や親など肉親の死を何度も経験され、最愛の息子の幸一さんの死が10番目になる!と、書いていました。

 
それは、私もはじめて知ったことでした。彼自身も小学4年製の頃から親元を離れ丁稚奉公ですから、心細くて寂しい思いをしているのに、兄弟や親との10回もの悲しい別れを経験してきたのです。それだけでも彼の心には深い悲しみが刻まれていることになります。

 
さらに、極めつけの最大の悲しみは幼くして他界した息子さんの死であり、彼の人生の転機になっている!とも書いてあります。松下幸之助さんが将来を託していた最愛の一人息子が、幼くして死んでしまったのですから、その落胆は想像に絶するものがあります。

 
絶望のどん底の状態で、会社なんかどうなってもいいと投げやりになり、ふらふらとたどりついたのが高野山でした。そして、絶望の淵で喝を入れられ目覚めるきっかけを与えてくれたのが加藤大観氏なのです。

 
真言宗の高僧である加藤大観氏が、その後20年間も松下電気の顧問をすることになるのですが、松下さんは素直な心で、色々なことを教わり、会社が成功する極意も加藤大観氏から教わったのです。

 
加藤大観氏は、真言宗の高僧ですから、企業の経営に関しては、ズブの素人です。お金を儲けて利益を追求する企業運営とは対極にいる人物です。

 
そんな人が顧問になり、松下さんに助言をおくり世界でも有数の大企業に成長させたのですから、松下さんは、加藤大観氏の教えに、成功の真髄を見ていたのでしょう。従業員をわが子のように愛して大切にすること、素直になること、感謝を深める事、これらは、西洋式の経営学とはかけ離れた教えになります。

 
利益追求の企業運営には、素直になるとか感謝を深めるとか、まるで関係のないことで、二の次三の次のどうでも良いことになります。けれども、最近の量子力学の概念が浸透するようになると、U理論など、仏教的な考え方がこれからの経営の柱になる!と提唱している専門家が出始めています。

 
心を深めることが奇跡を起こすことであり、自分にとっても、多くの人にとっても、地球にとっても良きことになる!という経営理念になって行くのです。さらに真言密教の概念は、繁栄のためのエネルギーを重視しました。

 
現在松下グループでは本社、電化関係、旧九州松下電器は「白龍」、旧松下電子工業、旧松下産業機器は「黄龍」、旧松下電池産業は「青龍」・・・と、七つの事業所に七龍が祀られています。

 
このエネルギーを高める概念も、「白龍」や「黄龍」など従来の科学
では受け入れられない概念ですが、近い将来このエネルギーも注意される時がくると思われます。2000年以上も前に書かれたヨハネの黙示録には、七つの封印が解かれ日本から救世主が現れる!という予言があります。

 
七つの封印とは、七龍にも関連があり、この日本からの救世主とは松下幸之助氏の様な気もします。さまざまな宗教で「神」や「仏」と言われているものは、表現が異なるだけで本質は同じであり、別な言葉で言えば宇宙根源の力と呼ぶべきものである。と、松下さんは本に書いております。

 
「宇宙根源の力」とは、サークルや魔法のランプの図にも関連しきます。「宇宙根源の力」からエネルギーが生まれ、地球ではそのエネルギーを龍神様がコントロールしているのです。11月も今日で終わりですが、龍のエネルギーの流れを意識することにより激動の時代を乗り切ることができる!というサークルのメッセージの様な気もします。