合気道 M121

合気道


合気道の愛好会のHP------------------------------------


音楽関係の仕事をされている方が、合気道が演奏する上で求めていることに重なっていると言って時々稽古に来てくれます。その方が「合気は交感神経を働かせると利かず、副交感神経を働かせると利くようですね」という感想を話してくれました。それを聞いたときに、それは良い考え方と思いました。


交換神経が働く場合の極端を言えば、防御および戦闘モードであって、心は相手にとらわれていて血管や筋肉は収縮して力みを生じ、毛は逆立ち、瞳孔は開いて相手を睨み付け視野は狭くなり、呼吸は浅くなり、気持ちは緊張して急いていてカッカとしています。一方副交感神経の働く時は、対立関係も無くなり、心は安定し、偏りもなくなっています。全身の筋肉もくつろいで柔らかくなっていて、呼吸も深く、このため、相手の状態も、自分の状態も、身体全体の目(心眼、勘)で捉えやすい状態になっています。


こう考えると、副交感神経に任せる。これが合気なのかも知れないと思いました。格闘技、或いは勝負の掛かったスポーツとなればアドレナリンの分泌が増え、気持ちも、カッカと燃え上がっています。合気はこれとは逆の状態を作り出すといっていいでしょう。ですから普段の稽古のときから、副交感神経の状態をつくりだそうと自分に言い聞かせながら稽古することが大切に思いました。


「相手を倒してやろう」そう考えたら瞬間に交換神経が働いてしまうようです。氣のエネルギーを出すと言うことは、副交感神経に変わると
いうことがわかりました。深い息をする丹田呼吸も副交感神経の支配になることだったのです。

 
能望の実践は、脳波がアルファ波になり、副交感神経が優位になり、各種脳内ホルモンが出てきます。と、今まで、何度も説明しました。

 
この状態は、呼吸の深さや氣のエネルギーの働きからも説明できるので、能望の実践だけで、合気道とおなじように氣のエネルギーが湧出することがわかります。そればかりか、能望の実践は、感謝の気持ちが深まるので、どんな事にも感謝ができます。
 
 
一般の人には理解ができないことですが、経営の神様と言われ松下幸之助さんは、この感謝の気持ちの極意を活用したのです。それは、まだ現象が起こってもいないのに、つまり、成功もしていないのに、成功したものとみなして、感謝の念を深めるのです。

 
さらに、失敗しても、災難にあっても、マイナスの現象が起きても、とにかく、心から感謝するのです。徹底して、感謝の氣のエネルギーを宇宙に与えるのです。松下電器は、困難に遭うごとに事業が拡大して大きくなったのですが、有名な伝説になっています。

 
真言密教の高僧が、20年間も松下さんの参謀についておりましたから、氣のエネルギーの活用は本物だったと思われます。さらに、この合気道のサイトには、ビジネスや日常生活にも役立つことが書かれています。


この会では、自身の中心軸をたてる。相手の中心軸を捉える。このことを最短で体感できることが特徴です。不思議なことですが、中心軸がわかれば、最高の力が発揮されること、自分と相手との関りが理解でき、人間関係の変化が体感できます。これによって、日常的な人と接することの恐怖感、不信感、嫌悪感などが消滅し、対人関係が改善されます。このことを稽古の目的としたいと思います。


中心軸がわかれば、日常的に対立する気持が崩壊して入れ替わるように許容心が入ってきます。この許容心こそ人としての強さであり自信です。カリキュラムは、1日で行いますが、これを2−3度繰り返すことで中心軸を体感できます。カリキュラムに沿ったマンツーマンの稽古は、私自身の従来の観念をも変えるものですが、これがすばらしい効果があるとわかりました。

 
私は小柄な老人で、まだまだ未熟な腕ではありますが、遠方からの方も何時でも可能ですから1−2泊の予定で是非来ていただけるように便宜をはかりたいと思います。教えることはそれ以上の発見があるところから無料で稽古を致します。

 
これは、単なる合気道のレベルではないと思いました。私が、今まで、紹介してきた、丹田の一点に意識を集めるという内容に一致しているので、驚きでした。

 
格闘技のレベルを超越しています。受容のレベルは、350ですが、この方のレベルは500以上もあります。氣のエネルギーを出すことの鍵は、丹田の中心=中心軸に意識を集めることです。

 
能望の実践と、中心軸への意識の集中は、日常的に対立する気持が崩壊して、許容心になり、自分の持っている最高の力が発揮できるのです。さらに、氣のエネルギーの渦巻きの事も書かれております。


今まで、中心とは身体の上下を貫く中心、或いは中央にある仙骨のことと思っていましたが、このように自分が大虚空の中心にあり、その中心もまた虚空であるという捉え方は目から鱗の事でした。つまり、中心は虚空ですから、台風の目の中が無風であるように、渦の感覚があれば、自分の中心もまた虚空と思いました。


友達がふとんの中でうとうととしながら、お腹に銀河が渦を巻きながら動いているのを観じていたら、やがて銀河と自分が一つになってしまったというのです。それを聞いたときに「それを試してみよう」ということになりました。


これが渦をつくる最初のきっかけだったのですが、向き合って立ち、お腹(仙骨)を中心に気の流れで大きな渦銀河を作り、その流れに乗ってほんの小さな円の動きをお腹に作ってから両手をつかんでもらいました。


そこから手をタラリと返しただけですが、受けた人は、ころころと畳の上を二回転しました。こんなことで二回も転がるとはまずあり得ないことです。お互いに試してみると同じようにころころと転がりました。


「合気は充分気を知らねばならない。武の気はことごとく渦巻きの中に入ったら無限の力が湧いてくる」これらの言葉の通りでした体の中に球体をイメージして、ぐるぐる回転させる!そうすると、氣が大量に出てきます。と説明しました。

 
虚空という言葉が出てくるとは思いませんでした。自分が、宇宙の中心にいて、さらに、自分の体の中心も大宇宙の中心である!その中心がお腹の中で、銀河の渦が巻いているのがイメージできたら、心身ともに宇宙と一体になったのです。その結果、氣のエネルギーのパワーで、あり得ないことが起きたのです。

 
無限の力が湧いてくる!と言うことは、大いなる自己への到達だと思われます。宇宙との一体感、心身ともに宇宙に溶け込むことが、本当の自分=大いなる自己に到達することだと思います。氣のエネルギーの高まりが、この奇跡を実現してくれるのです。