オキシトシン M1321

オキシトシン



自閉症関連での、新しい発見のニュースがありました。脳内ホルモンの一種「オキシトシン」の投与で重度の知的障害のある自閉症患者の症状が改善したと、金沢大・子どものこころ発達研究センターが発表した。

 
主治医の棟居俊夫・特任准教授は「知的障害のある患者で効果が確認された例は初めて」としている。オキシトシンは出産時に大量に分泌され、子宮や乳腺の収縮などに作用、陣痛促進剤などとして使われている。他者を認識したり、愛着を感じる機能に関係するとの研究結果も最近出され、知能の高い自閉症アスペルガー症候群で効果が実証されたとの報告もある。

 
この報告を知った、同センターに通院する20代の男性患者の両親が、08年にオキシトシン点鼻薬を輸入し、数カ月服用したところ、1、主治医の目を見て話す。2、対話で笑顔を浮かべる。3、IQテストが受けられるようになる−−など症状が改善。10カ月間投与し改善状態の持続も確認した。

 
男性は3歳で自閉症と診断され、服用前は他者と目を合わせず、質問におうむ返しの反応しかできなかった。これまで重度の知的障害がある自閉症患者へのオキシトシンの投与例はなく、今後、どのような患者に効果があるかを見極め、必要な投与期間や量、対象年齢などを突き止めるのが課題という。(毎日新聞)

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脳内ホルモンは20種類以上あると言われておりますが、オキシトシンもその一つになります。脳内ホルモンの司令塔は松果体から分泌するメラトニンですから、メラトニンセロトニンは、オキシトシンの分泌も促していると思います。松果体の振動を意識して、能望や五十音を実践
すれば、脳内の望ましいホルモンの分泌を促しますから、自閉症やううつ病にも効果が期待できるのです。

 
このニュースの内容からも、脳内ホルモンの正常な分泌が行われていないことが自閉症の原因になります。脳内ホルモンの原料になるのは微量ミネラルです。現代は、うつ病も、自閉症も増えていますが、ミネラル不足の食源病になります。微細な領域の分野が解明されてくるとあらゆる病気の原因も判明してくると思います。

 
ところで、このニュースには知能の高い自閉症アスペルガー症候群とありますが、これは、高機能自閉症と言われています。私は、学習塾をしていたので、この分野には興味を持って色々と調べていました。アスペルガー症候群とは、自閉症の一つのタイプでLD(学習障害)や知的障害と同じ発達障害というグループに属しています。「知的障害がない自閉症」とも言われ、認知や言語発達など、知的に遅れのある人はほとんどおりません。

 
アインシュタイントーマス・エジソンビル・ゲイツ織田信長などが、アスペルガー症候群といわれており、ニュートンジョージ・ルーカスガリレオ・ガリレイグラハム・ベルベートーヴェントム・クルーズ、そして、政治家ではチャーチル元英首相やブッシュ米大統領も、アスペルガー症候群と言われております。

 
エジソン黒柳徹子さんはADHD(注意欠陥・多動性障害)と考えられています。黒柳徹子さんは、数字が苦手で足算引算は一ケタまでしかできないそうですが、色々な分野で活躍しておりますから、障害があるとは思われない素晴らしい才能です。典型的な自閉症は、他人への感心がない、こだわりが強いといった特徴があります。しかし、アスペルガー症候群の場合は、他人との関わりは持てるのです。


ただし、コミュニケーションが上手にとれない、相手の身になって考えることが出来ない、つまり相手の感情を想像できない、といった問題があります。しかし、物事へのこだわりや集中力はすざまじく、一点集中で類い稀なるパフォーマンスを引き出し、色々な分野で天才的に活躍されております。

 
紙一重と言いますが、脳内ホルモンの微妙なバランスが、幸と不幸を招いております。ストレス社会では、イライラすることが多いので、脳内ホルモンのバランスがく崩れる傾向にあります。脳内ホルモンは微量で、その影響は現代でもやっと確認できるようになってきている状態なのです。プラスの方向に意識して松果体を振動させれば、望ましい脳内ホルモンが分泌されて、最高のパフォーマンスを発揮できると確信できます。