「丹田」とは実在するもの?  M662

丹田とは実在するものなのですか?」という質問





若い人には、馴染みの薄い言葉で、日常には使わないし、
学校でも教えないから無理もないですね。


有名な人を例にして説明すると納得して頂けると思いますので、
王監督の例で説明します。


丹田は、氣のエネルギーの生成の場ですから、
多くの皆さんに知ってもらいたいので、何度でも説明いたします。


以前に、王貞治選手と合気道の達人のことを紹介しました。その中でも丹田という言葉はキーワードとして出てきました。

 
王貞治選手が22年間の選手生活で打ったホームランの数は
868本の世界記録です。


イチロウも尊敬している、まさしく世界のホームラン王で、この
世界記録は20年以上も破られていません。


王貞治自伝』にも書いておりますが、この大記録の達成までには荒川コーチによる禅と合気道と野球とを結びつけた日本独特の
訓練方式があったということです。


荒川コーチは王選手を伴って合気道の名人の教えを受けること
になります。


合気道は、呼吸法を特に大切にする武術です。合気道
学ぶ者が最初に覚えることの一つは、自分の体のある一点を
自覚することです。


これは身体の力、精神の中心点で、臍(へそ)からこぶし一つ
下くらいの、いわゆる丹田と言われるところです。


中心の中心のそのまた中心の一点です。(ミュー理論の、Uの底の最深の部分です。)


ここに力を入れると他のどこに力を入れるよりもバランスが
よく取れることを私は発見した。と、王さんは書いております。


丹田に力を入れようとすれば下腹部の腹筋に力を入れて吐く
呼吸になります。


自然にスウィングと呼吸が合うようになっていったのです。
ですから毎日の素振りのトレーニングがそのまま、丹田呼吸の
レーニングになります。


彼は何ヶ月も毎晩素振りをしながら合気道とその応用を
続けました。


そして、ようやく左脚ががっちりした鉄の棒になって大地をしっかりとつかみ、足と大地が一体化して安定したといいます。


WBCの時も、絶体絶命の配色濃厚の状況でも、王監督だけが
勝利を信じて、落ち着いていたそうですから、王さんの丹力は、
やはり一流なのです。


能望の実践 も、毎日の素振りのトレーニングがそのまま、丹田呼吸のトレーニングになるのと同じように、自然体の丹田呼吸になっているのです。


丹田呼吸にもプラスアルファの効果がありますが、能望の実践も
それ以上の一石五鳥以上の効果があるのです。


            • 丹田」を辞書で調べると------

  :ヘその下の下腹部にあたるところ。
  ここに力を入れると健康と勇気を得るといわれる。


  :へそと恥骨の間の腹中にあり、活力の源である気の
   集まるところ。


  :東洋医学で、臍(へそ)の下のあたりをいう。全身の精気の
  集まる所とされる。


  丹田を鍛えることによって得られる主なもの



(1)勇気
(2)平常心
(3)健康
(4)胆力


                • 「胆力」を辞書で調べると--------


 
  :ものに恐れず臆しない気力。度胸。
 

  :物事に簡単に驚いたり恐れたりしない気力。度胸。


 
合気道、空手などの武道はもちろん、柔道、弓道、書道や
華道など、すべて道のつくものは、丹田が大切なのです。



私も、 『幸せの和』を書くときは、丹田の一点に意識を集めます。ですから、私の力以上の作品ができるのです。


能望の実践は、最上級の丹田呼吸法にもなりますから、
ありがたいことです。


丹田は、上丹田中丹田、下丹田の3つがあります。
相撲の横綱の土俵入りに雲龍型があり、上段、中段、下段の
三段構えがあり、氣を下段に下ろして、すり足で徐々にせり上げて行きます。


相撲は特に、氣を重視する神技ですから、上中下の丹田
関係があるのかも知れません。


相撲は、発氣良ーい(ハッキヨーイ)のこった!の号令で始まるのですから、その時に、丹田の一点を意識すれば、何倍もの力が
出るのに、日本の力士よりも、モンゴルの朝青龍のほうが良く知っているようです。

 
三種の神器である「剣」「鏡」「玉」の特性と、各丹田の機能と
対応している。という説もありますが・・・。


丹田に気力が充実していないと何をやっても成功しないのは
事実です。


丹田=臍下丹田は、チャクラで言うと、第2チャクラの周辺です。


丹とは、不老長寿の薬のことです。


田は、田んぼのことで、万物の生成の場です。丹田の中では、不老長寿の薬が生成されるのです。


丹田は氣の海、氣海とも呼ばれています。


そのほかにも、勇気や平常心が丹田から生まれるのです。


中国4000年の歴史は、三国志でもわかるように、戦いの歴史でした、日本でも、60年前までは、戦争で、命のやり取りをしておりました。


人間は、戦う前は、恐怖心でいっぱいになります。何千年もの経験から、この恐怖心をなくすために、丹田に氣を集めて、平常心を保つようになったと思われます。


現代においても、仕事も、受験も、スポーツも、恐怖心や不安など、冷静でいられない時は、頭に血がのぼり、アドレナリンの支配下になります。


西洋の文明は、日本に、浅い考えと、イライラ病を持ち込んだ
様です。知識を高める代わりに、智慧を奪ったのです。


丹田(頭)にばかり、氣と血が上り、冷静に考えているようで深い考えができていないのです。


恐怖心や不安やイライラは、大量のアドレナリンを分泌します。
このアドレナリンのために睡眠障害やノイローゼやうつの人が増えるのです。


意識を、下丹田の一点に集めると、心は安定し、ドーパミンやベーターエンドロフィンなどの、脳内ホルモンが分泌されます。


能望の実践が、丹田呼吸法になり、心は安定し、より理想的なホルモンを分泌するのです。


ですから、仕事や、学習、対人関係なども、恐怖心やイライラが起きず、物事がうまく行くのです。