只管朗読  M733

「只管朗読」



心のエネルギーを高める、「繰り返しの効果」に大変参考になる
投稿を頂きました。


                        • 投稿より------------

塾長、こんばんは。


先週も電話サポートでのご指導有難うございました。


人間の脳波はお互いにつながっていて、プラスはプラス同
士、マイナスはマイナス同士引き付けあうというお話はよく
理解できます。


意識レベルを高めてプラスの人や出来事を引き付けることが
できるように精進致します。


>能力開発で、子供達の頭を作るのと並行して、教科書の百
>読とか10回プリントなど、子供達の心作りにも力を入れま
>した。


この部分が、自分が考えていることとシンクロしているので、自分の判断に間違いはないと確信しました。


私は、大学受験のとき、英語のテキストをネイティブのテー
プにあわせて毎日音読していました。


回数は覚えていませんが、半年で数百回は音読したと思います。


その結果、英語の偏差値が、50代から70代まで一気に20くらい数値があがったのです。


そのときは、音読の効果だとは思わなかったのですが、
数年前、同時通訳の神様と言われている國弘正雄さんの
著書を読み、國弘さんが学生時代、英語の教科書を500回から
1000回音読していたことを知りました。


このことを道元にならい、只管朗読といっておられます。


そして、この基礎のお蔭で、後に語学力が飛躍的に伸びたと
おっしゃっています。


現在、私は、仕事で英語を使うことがあります。あまり上手
だとは自分で思いませんが、私も音読の基礎があって、現在
の語学力につながっています。


英語で話すときは、英語のまま理解し、英語で思考し返答します。
英語を話す人には、当たり前のことですが、英語が思考の一部に
なっています。


ご縁を頂いた天恵シートをもっと活用したいと思うので、500回、1000回暗唱して、私の思考の一部となり、思考のベースになるまで体得したいと考えています。


本日も有難うございました。



                      • 解説-------------


 
投稿ありがとうございました。


>このことを道元にならい、只管朗読といっておられます。


 
道元の、只管(しかん)とは、「ひたすら」とも読みますが、
「ひたすら」という意味ではなく「無心無我」のことだと思われます。

 
私は、子供達に、般若心経や憲法の前文、英語の教科書を暗唱
させましたが、知識を身につけるためにではなく、自我や我がままを
そぎ取るために、暗唱させました。

 
長い文章や、英語の本を正確に暗記すると言うことは、何回も
繰返して読まなければなりません。

 
その過程で、邪念や我がままが、邪魔をするので、それを剥ぎ取ら
なければ、覚えることもできません。

 
正確に暗記することは、子供達の心の中から、邪念や我がままを
取り去ることでもあるのです。

 
邪念や我がままを取り去れば、英語の教科書1冊でも、まるまる
暗記できますから、その後の学習が、どれだけ伸びるか計り知れ
ないものがあります。

 
子供達の心の中には、勉強を始める前には、遊びたい!嫌いだ!
何で、自分だけが、こんな面倒なことをしなければならないのか!

 
と、特に、現代の子供達は、楽しいものがたくさんあるので、
止め処もない邪念が湧き出てきて、子供達にとって、この自我(エゴ)の壁を乗り越える事は至難の業なのです。

 
被害者意識が強い子は、わけもわからなく、親を恨み、先生を
恨み、世の中を恨み、暗黒の闇の世界に入ってしまう子もおります。

 
ドラえもんではないですが、ほとんどの子は、子供のころから
我がままいっぱいに育てられておりますから、ドラ息子、ドラ娘
ばかりになってしまうのです。

小学1年生が、机にじっと座っていられないのもこの流れです。

 
ですから、どこの塾に行っても、家庭教師をつけても、このエゴの
壁を乗り越えない限り、成績は、ほとんど変わらないのです。

 
昔の寺子屋での手習いは、「読み・書き・そろばん」の読みは、
論語の暗唱ですから、『読書百篇、意自ずから通ず!』と、言われ
ながら徹底した暗記をさせられたのです。

 
この教育法は、子供達の、我がままを削ぎ取り、心理的にも、
子供の将来にとっても、理想的な教育法なのです。

 
江戸時代の教育者の方が、子供の心の働きを手に取るように
わかっていたのです。

 
湯川博士も、幼少のころは、漢文の素読と暗唱を徹底的にさせ
られたので、世界的に有名な物理学者になったのです。

 
ノーベル賞の受賞が極端に多いユダヤ人の、子供のころから
徹底しているタルムードの暗唱も、漢文の暗唱と同じ原理なのです。

 
>私は、大学受験のとき、英語のテキストをネイティブのテー
>プにあわせて毎日音読していました。回数は覚えていません
>が、半年で数百回は音読したと思います。


>その結果、英語の偏差値が、50代から70代まで一気に
>20くらい数値があがったのです。

 
自分で、自分の自我の壁を乗り越えたので、成績が飛躍的に
上がったのです。

 
一般的な受験勉強の様に、付け焼刃でなく、将来的にも役に立つ
学習法を会得されたのですから、素晴らしいことです。

 
塾でも、偏差値50から78とか、学年で一番とか、全道の模試で
一番になるとか、驚異的に成績が上がった生徒がたくさんおりました。

 
これらは、知識を詰め込んだのではなく、心の我を削ぎ取ったから、
常識では考えられない成績のアップを果たしたのです。

 
最初に戻りますが、道元の、只管(しかん)とは、「ひたすら」とも
読みますが・・・。

 
「ひたすら」という意味ではなく「無心無我」のことで、心から我を
取り去るために、『只管朗読』と引用したのだと思います。

 
能望の実践もこれに共通するものがあります。

 
自分の心の中にある邪念を剥ぎ取るために、『只管朗読』するの
です。心を浄化して、心の壁を乗り越えるために、徹底して実践する
のです。

 
誰もが、本当に素晴らしい偉大なパワーを持っています。

 
邪念や自我を増幅するための能望の実践では、一般的な能力開発の
レベルの効果しか期待できなく・・・。

 
邪念や自我を削ぎとるための能望の実践だと、本当に素晴らしい、
偉大なパワーが発揮されて、だれもが奇跡を起こせるのです。


>ご縁を頂いた天恵シートをもっと活用したいと思うので、500回、
>1000回暗唱して、私の思考の一部となり、思考のベースになるまで
>体得したいと考えています。


 
ビジネス・人間関係・お金・健康・学問など、天恵シートは、まさしく自我を削ぎ取り、意識レベルを高める珠玉の言葉の傑作です。

 
天から与えられたような、本当に天に恵まれ運命を好転させる、
高いエネルギーの言葉ばかりですから・・・。

 
1000回も暗唱して頂き、体得すれば、どんな分野でも、成功が約束されます。