感動!北京オリンピック M417

感動!北京オリンピック



北京オリンピック、柔道女子63キロ級で、谷本歩実(たにもと あゆみ)選手が五輪で、2連覇を達成しましたが、過去の五輪でも、すべて一本勝ちで、勝っています。そして、「彼女は、オリンピックに愛されています。」という、解説者のコメントが気になり、色々調べてみると、私達にも関連していて、非常に参考になります。


谷本選手は畏敬の念と深い感謝の念を持って、喜びを感じて試合に
臨み、ドコス選手は、谷本選手には勝てるので、金メダルは当然
自分が手にできる!という喜びで試合に臨んだのかも知れません。

 
いづれにしても、二人とも過酷な厳しい道を乗り越えて、世界の頂点に立っている友ですから、運命的なものを感じて、決勝戦に臨んだ事と思います。さて、彼女は、昨年の11月、嘉納杯で持病の腰椎分離症を悪化させました。この怪我は、骨がズレ、神経を圧迫し、激痛が走り、歩行不可能の状態にまでなり、絶望のあまり、引きこもって泣き明かしたそうです。1週間に5つの病院をかけもちして、1回の治療は3時間にも及び、テレビで麻酔の権威の存在を知ると、メモを取って訪ね、しまいには、歩くこともできず、競技の復帰さえ危ぶまれたのです。
 
 
腰に激痛が走り、歩くこともできずに、どん底の状態で、もう二度と柔道ができない!と、自分の大好きな柔道をあきらめていた、最悪の状態を考えたら、オリンピックの晴れ舞台に立てて、しかも決勝まで、勝ち進むことができて、おまけに対戦相手が、自分が一番尊敬しているドコス選手ですから、なんて、有り難いことなのだろう!と。彼女は、どれほど深い感謝の気持ちを抱いたことか、計り知れません。

 
深い深い感謝の念が、彼女の心の奥の魂のレベルまで至ったことは確かだと思います。彼女が最も尊敬しているドコス選手との決勝戦ですから、勝敗を抜きにしても、嬉しくなり、心からの喜びの感情が湧いてきたのです。深い感謝の念と、心からの喜びの感情は、無条件の「愛」そのものになります。テレビの解説者は、谷本選手は、オリンピックに「愛」されています。という表現をされていました。
 
 
ここで、オリンピックの選手の心理状況やパワーの源などを詳しく教えてくれるのは、「パワーかフォースか」の本です。冬季オリンピックのスケートの金メダルについて前に、分析しましたが、その時も、「パワーかフォースか」には、ぴったりの内容が書かれていました。
「パワーかフォースか」の本から、「喜び」のレベルを抜粋します。

 
エネルギーレベル540は、「喜び」です。「愛」がますます無条件になるにつれて、あなたの内側から喜びが湧き出ることを経験するでしょう。このエネルギーフィールドの特徴は、長引く逆境に直面しながらも、大きな忍耐力で積極的な態度を根強く持つことです。創造の完全さとぜ絶妙たる美しさで輝いて映ります。すべてが共時性を持って自然に起きます。

 
そして、世界とそのすべてが、愛と神性の表現であることがわかり
ます。個々の意志は神意に溶け込みます。それを人々は「奇跡」と呼びますが、何か自分よりももっと偉大な存在が身近に感じられて、その存在のパワーによって、通常の現実で受け止められる感覚以外のものが感じられる現象が起ります。このレベルにおける人間の、他者に対する責任感は、低いレベルで示される責任感とは異なった質のものです。

 
「愛」がますます無条件になるにつれて、あなたの内側から喜びが湧き出る!長引く逆境に直面しながらも、大きな忍耐力で積極的な態度を根強く持つ!

 
創造の完全さとぜ絶妙たる美しさで輝いて映ります。すべてが共時性を持って自然に起きます。個々の意志は神意に溶け込みます。それを人々は「奇跡」と呼びます。
 
 
その存在のパワーによって、通常の現実で受け止められる感覚以外のものが感じられる現象が起ります。

 
これらが、谷本選手の状況に当てはまります。彼女が、通常では有り得ない「奇跡」を起こした理由がわかってきました。深い感謝の念と、心からの喜びの感情は、無条件の「愛」そのものになり、自分よりも、もっと偉大な存在のパワーを引き出したのです。

 
これは、内なる本来の自己=神我=大いなる自己のパワーを引き出したのです。ハワイの古代の叡智とも同じ概念になりますから、 天恵シートの概念も同じですから、奇跡の起きる概念がわかると思います。
 天恵シート.jpg

 
アテネの時の指導者であった古賀氏は、一本にこだわる彼女の優勝が決まった技の美しさを賞賛し、うれしそうにコメントしていました。今回の優勝を決めた、谷本選手の美しい技は、芸術作品のようでした。創造の完全さとぜ絶妙たる美しさで輝いて映ります。というのも
納得が行きます。

 
柔道ニッポンの神髄見せた!というコメントが新聞にもありますが、
彼女の意識が、神意に溶け込んだから、「神髄」という言葉が出てき
たのでしょう。「最後は本能だった。」、「とっさだった。何も考えてない」。という、彼女のインタビューの答えからも、彼女の意識は、無心=「無の世界」に至ったこともわかります。

 
以上の分析から、絶望の淵からの逆境を克服した彼女の意識は、オリンピックという舞台で、感謝が深まり、喜びが湧き上がり、より純粋な「愛」の状態に至り、これらのレベルの高い意識が、彼女の「本来の自己」の神意に溶け込み、奇跡が起きたのです。つまり、心と体と魂が一体化して奇跡が起きて金メダルになったのです。

 
表彰台での彼女の深い感謝の涙が印象的でした。そして、金メダル
よりも、彼女の笑顔のほうが輝いていました。今回の五輪で金メダルを獲得した選手は、彼女も含めて共通して挫折を経験しているようです。感謝の意識が挫折を経験しているぶんだけ、深いと思います。

 
心と体と魂が一体化する秘訣も彼らなりの方法で、持っているから金メダルに到達しているのです。柔道の100キロ級に出場する鈴木選手は、目隠しをして練習していました。これは相手の氣を読む達人の域に到達する練習法だと思います。興味のある人は、注目して見てください。