九字切り M997

九字切り



九字切りは、以前にも紹介しましたが、世俗的なあらゆる望みが叶ってしまうので、封印されてきた五つの横線、四つの縦線を切る「九字切り」という氣の注入法です。

 
九字切り」の方法は、空中を手で縦横に切りながら唱えるもの、印を結びながら唱えるもの等があり、「臨兵闘者皆陣列在前」あるいは、「臨兵闘者皆陣列在業」と唱えます。前者が真言密教に伝わるもので、後者が天台密教に伝わるものです。

 
真言宗空海も、天台宗の天海も人々の邪気を追い払うために、あるいは、多くの人の願いを叶える願望達成のために、この「九字切り」を実践されたことと思われます。

 
これは、老子道教から来ているようで、遠隔・ヒーリングの原型でもあり、オーラを修復する降龍の一種でもあります。お相撲で、勝った力士が懸賞金をもらう時に手のひらで何度か空中を切ってから賞金をもらいますが、あの動作も、九字切りが原型になっていると思われます。

 
お相撲の歴史は古く、元々は神事の一つであり神社の境内で行われていました。土俵の四隅に下がっている房は東西南北の神々をあらわし、青は青龍、赤は朱雀、白は白虎、黒は玄武になり、四方から神々の氣のエネルギーが注がれているのです。

 
横綱の土俵入りも雲竜型とか不知火型とか横綱の土俵入りの動作が、氣のエネルギーを高める動作になっています。力士は円い土俵を清めるために塩をまき、行事の掛け声は、発氣よーい!残った、残った!ですから、氣の文化そのものなのです。

 
お相撲でも心・技・体の調和が重要視されていますが、最近は、肝心の心が育たなくてダメになる力士が問題になっています。

 
“意識のデータベース”-----------------------


「虚空蔵」であり「アカシック・レコード」でもあります。そして、物理学の「統一場」でもあり、仏教の「涅槃寂静」であり、「極楽浄土」や「彼岸」の概念でもあります。そして、道教の「道」(タオ)でもあります。人類に共通するアーキタイプ(人間の心理の深層にあってあらゆるものの情動の源泉になるもの。

  
カールユングは、それを「集合無意識」と名づけました。また、ユングは、因果関係が同時に起きる、シンクロニシティ共時性の概念も提唱しております。

 
シンクロニシティ共時性)とは、ある人の心の中で起こっている出来事(心理的現実)と周りの環境で起こった現実の出来事(物理的現実)とが、その意味において一致することです。

 
一度や二度起こったくらいなら偶然の一致として無視することもできますが、同じ人が何度も似たような経験を持ったり、大勢の人々が同じような種類の体験を持つようになる場合もあります。

 
何度もそれが重なって起こり始めると、人はそういう出来事には何か意味があるのではないかと考え、これが意味のある一致ということであり、共時性の体験になるのです。知性や論理という「心の殻」を打ち破り、人格に大きな変化が生じた時に、シンクロ現象は起きます。

 
「希望する人にとっては、共時的現象がよく見えるようになる。共時的現象は、実のところよく生じているのだが、われわれがそれを把握していないのだ、とも考えられる。」「希望する」人は、心が広く開放されているので、共時的現象によく気づくとも考えられる。( 「ユング共時性」より)
          

「自然発生的な共時的出来事は、心の中の状況が活発に働き、強い情動を帯びるのに共鳴し、それにともなって起こるものです」「心が霊的に中心化されてくると、タオに触れることによって、積極的に共時的出来事がおこるようになってくる」

 
「イエスは、人々をみちびくにあたって、神の国について教え、この最高の価値は人々の手元にあって到達できるものであるということを語りながら、それを求めるように説きました。私には、もしも人がまず神の国を求めさえすれば、現実の必要をみたすために共時性が与えられるであろう、と語っているように思われるのです」。(「タオ心理学―ユング共時性と自己性」より)

 
>「心が霊的に中心化されてくると、タオに触れることによって、
>積極的に共時的出来事がおこるようになってくる」

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心が霊的に中心化されてくるとは、降龍の実践のことでもあり、愛や感謝を深めるハワイの秘法のことでもあります。心の中心化とはエネルギーの中心化でもありますから、右巻きの『幸せの和』の場が中心化を促進します。

 
中心化とはゼロへ至ることでもあり、臍下丹田の一点への命中のことでもあります。命の核心へ至る道がタオでもあります。そして、タオとは心の核心でもあり、「集合無意識」や意識のデータベースのことでもあり、虚空蔵やアカシック・レコードでもあります。
アカシック

 
これらを意識するだけでも、心を開くことになりシンクロが頻繁に起きるようになります。