マトリックス・マップ Ｍ７０８

マトリックス・マップ

何かを企画する時は、アカシック・テストも駆使しますが、マトリックス・マップにも書き入れて思考を深めています。マトリックス・マップとは九つの和を中心にして、思考を深めるために、言葉を書き入れて、連想される関連の言葉を放射状に書き込んでいく一枚の書き込みシートです。

　

書き込みながら右脳と左脳を刺激して、試行錯誤を繰り返し望ましき方向に持って行くのです。

　
何年か前に紹介しましたが、その後も進化して、九つの和とマインド・マップを合体したような自己流の創作ノートになっています。特にエネルギーが湧くことを意識して、右巻きの渦になるように書き込み、太陽の光りの放射の形も意識して放射状に伸ばしています。

　
さて、九つの和は胎蔵界のマンダラの形になっていて、胎蔵界のマンダラは、英語ではマトリックスと訳されています。マトリックスとは、子宮の意味もあり、転じてすべてのものが生まれる万物の創造の場！という意味にもなります。

　
このマトリックス・マップに、色々な条件を書き込んで行くと今まで見えなかったものが見えて来ることもあり、九つの和が母体ですから、高次元ともつながり書き込んだ文字や内容にエネルギーが注入され、生き生きとしてくるように思っています。

　
脳の働きをフルに引き出す「マトリックス創作ノート」として、学習にビジネスに役立つことと思っています。そして、最近はこのマトリックス・マップも、内なる核心に至るのではないかと思えてきました。

　
能望のＣＤを商品化する時にも説明ましたが、五つの和や九つの和の中に色々な条件を書いて、頭の中の思考をすっきりさせ、行動を促しました。天恵シートやスパイラルシートを創る時もアカシック・テストと並行して、このマトリックス・マップに条件を書き入れました。
　

　
能望のＣＤの商品化には、私よりも色々なことに詳しい人達が1年以上もかかったのですが、結局挫折して商品化には至りませんでした。それが、私が、商品化になる条件を九つの和に書き入れたら不思議なことに、一週間程度で出来上がってしまったのです。

　
それから、何年も経っていますが、そのパワーには変わりなく、天恵シートも、九つの和に書き入れますが、多くの皆さんから奇跡の体験談を頂いているのも、マンダラが原型である九つの和のパワーの影響も多分にあると確信しております。

　

マインド・マップと同じで、右脳が活性化するだけでも企画の成功率が高まります。九つの和の原型はマンダラです。マンダラとはサンスクリット語及びパーリ語の「本質 manda を得る」の意であり、宇宙の真実の姿を自己の哲学に従い立体または平面上に表現したものです。

　
日本では、空海が唐から持ち込んだものですが1000年以上も、日本人が崇拝して慣れ親しんできた日本人のDNAに刻み込まれてきた図形になります。東北地方に出土した縄文時代の環状列石遺構もマンダラである。という文献もありますので、数千年も前から、親しんできた図形であり、というよりも、何千年にも渡り、人類の集合無意識に記憶されてきた図形ともいえます。

　
カール・ユング（スイスの精神科医・心理学者、深層心理について研究し、分析心理学の理論を打ち立てた。）は、人間の意識と物質の間に、宇宙の混沌から物質が出現するためには、何らかのきっかけを創るものがあるはずだ。と考え、彼は、東洋のマンダラに着目し、マンダラを熱心に研究しました。

　
これは西洋では、誰からも相手にされない彼の直感だけに頼った孤独な研究だったのです。ユングは数年間に渡ってひたすらマンダラを書き続けました。そして、自分の心の奥に「大いなる自己」の存在を体験し、彼の全存在に、しっかりと基盤付けを与える経験をしてゆくのです。

　
ユングは西洋において孤独の中で経験してきたことが、既に千年も以前に東洋において 書物に記されていた事を知ったとき、非常に嬉しく思い感動したのです。ユングの自己対話の相手だった「賢老人」は彼に関連ある色々な書物にも書かれていて有名な存在になっています。
　　
　
この分野における絶対的な権威であり恩師であるフロイトと意見の対立から決別したのですから、この分野では孤立していたのです。科学万能の時代に、神秘的な東洋の思想の研究ですから、変人扱いされて、なおさら孤独になります。

　
そんな中でも、ユングの「賢老人」は相談相手になり、彼を助けてくれたのです。絶対的な権威である恩師と対立していた厳しい環境の中で、ユングが生き残り有名になることはあり得ない奇跡だったのです。ユングの「賢老人」こそが「大いなる自己」だったと思います。

　
彼は、「集合的無意識」という考え方や、また「箱庭療法」という治癒方法を発見したのです。マンダラのパワーがもたらした奇跡だったのです。