派遣切り M528

派遣切り


アメリカの経済は破綻寸前で、大手の金融機関のほとんどが、破産状態に陥り、国の管轄化にあります。自動車のビック3も、経営破綻が秒読みの段階になっています。アメリカやヨーロッパの先進国では、国家が率先してエゴと欲の塊(かたまり)となり、金融機関の強欲資本主義を推し進めてきたのですから、悪びれてもいません。

 
羽振りの良かった外資系の金融関連は、今や塩をかけたナメクジのようになり、アメリカの大手の金融機関は、まるで社会主義国家の管理下にあるような様相を呈しています。アメリカやヨーロッパの先進国では国家ぐるみで、金融工学とうそぶき、証券会社の詐欺の片棒を担いだのですから自業自得です。

 
原油の市場価格は最高時は147ドルだったのが、現在は1バレル35ドルになっていますから、4分の1以下になったことになります。生活必需品が一部の強欲な投機家や金融機関のために、短期間で3倍も、4倍も上がってしまったら、経済のシステムそのものが成り立たなくなることぐらい、中学生でもわかることです。
 
 
狩猟民族であるアングロサクソンにとっての獲物は「お金」ですから、貪欲に大きな獲物を狙う事しか眼中になく、企業経営も、商取引も、相場も、狩りや戦場と同じで、獲物(金儲け)のためなら手段は選ばないのです。

 
獣(けだもの)でも満腹になったらそれ以上の狩りはしません。彼らは獣(けだもの)以下のレベルで、情け容赦なく貪欲に獲物を追い求め根絶やしにしてしまいますから、その被害を被るものが非常に迷惑なのです。
 
 
今回の派遣労働者の「派遣切り」からもわかるように、景気の良い時は派遣労働者の働きによって企業は潤って莫大な利益を上げたのも関わらず、不景気になったら、一方的な「首切り」です。これは、まさしく西洋流の情け容赦のない企業経営そのものなのです。強欲資本主義の中では、人を人として見ていないのです。労働者は、獲物=「お金」を稼ぎだす道具としか見ていませんから、このような非情な「首切り」が行われるのです。

 
人が幸せになるための企業活動なのに、一部の幹部だけが潤い多くの人が犠牲になる・・・・。もしも、松下幸之助さんが生きていたら、このような状況を涙を流して嘆き悲しむ事と思います。松下幸之助氏は、世界大恐慌も経験し、第2次世界大戦も経験し、現在よりもはるかに厳しい状況の中で乗り越えてきているのです。
 
 
80年前の世界恐慌の時には松下幸之助氏は病気の静養中でした。「松下幸之助の生涯」より。

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1929年(昭和4年)5月に新本店、工場も完成し、松下産業は順調に発展し続けていた。ところが、7月からの政府の緊縮政策による景気後退に加えて、10月24日、いわゆる「暗黒の木曜日」、二ューヨーク株式市場の大暴落を契機に、世界恐慌が勃発した。

 
この大恐慌で、日本経済は痛烈な打撃を受け、深刻な混乱に陥った。工場閉鎖や首切りが一般化し、街には失業者があふれ、社会不安が一挙に高まった。松下も売り上げが止まり、倉庫は在庫でいっぱいになった。時に松下幸之助は病気静養中である。

 
そこに、幹部から「従業員を半減し、この窮状を打開しては」との進言があった。そのとき、幸之助はふと別の考えがひらめき、「生産は半減するが、従業員は解雇してはならない。給与も全額支給する。工場は半日勤務にし、店員は休日を返上し、ストックの販売に全力を傾注してほしい」と指示した。幸之助のこの方針が告げられると、全員が歓声を上げた。

 
おのずから一致団結の姿が生まれ、全店員が無休で販売に努力した結果、2ヵ月後にはストックは一掃され、逆にフル生産に入るほどの活況を呈するに至った。松下幸之助の生涯より。

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松下幸之助氏は、・「宇宙(神様、仏様)と自分のつながり」


「会社と世の中(お客様を含む)とのつながり」


「経営者と社員とのつながり」 


「社員どうしのつながり」


「自分の奥にある本当の自分(魂)とのつながり」など、さまざまな「つながり感」を構築し、尊重していくことが、あらゆる存在の幸福の追求に結びつくという真理を得ていたのです。自分の従業員は、自分の子供のように思い、どんな状況にあっても、従業員の解雇はしなかったのです。

 
世界恐慌や世界大戦を乗り越えてきた松下幸之助氏の生き方こそが、私達が見習うべき、2008年から2009年にかけての生き方だと思います。松下幸之助氏の「宇宙の根源の力」とは無限のパワーのことであり、生命の源流のことでもあります。

 
彼は幼くして死んだ最愛の息子さんとのつながりを常に意識していました。つまり、「自分の奥にある本当の自分(魂)とのつながり」を深めていたから、困難な時も偉大な力が助けてくれて龍神様という発想になっているのです。

 
西洋の思想は外しか見ませんが、東洋の内面を深める!という概念はありません。今までの西洋の資本主義のシステムやルールは破綻し崩壊しているのです。私達は、いつまでも西洋的な合理主義の価値観に
縛られていたら大きな荒波に巻き込まれてしまうのです。

 
西洋的な考え方をやめて、今こそ身体の奥深くから生命力が湧いてくる生き方をしなければなりません。松下幸之助氏は、・「宇宙(神様、仏様)と自分のつながり」そして、・「自分の奥にある本当の自分(魂)とのつながり」など、あらゆる存在の幸福の追求に結びつくという真理を得ていたのですから・・・。

 
どんな最悪の状況になっても、自分の内にある「宇宙の根源の力」=無限のパワーが、龍神様という万能の神の使えを与えてくれて助けてくれるのです。


幸せの和&能望CD

http://succ.pupu.jp/sjyuku/ns2/gen.cgi?pg=gazou&id=1702