毛細血管が丈夫で長く M919

 毛細血管が丈夫で長く



前回、「毛細血管」について触れましたが、血管の90%は極細の毛細血管ということです。毛細血管の太さは赤血球が一つ通るのがやっとのサイズですが、体の全ての細胞に栄養を運び、老廃物も運んでいます。

 
そもそも、血管は、大動脈に始まり、小動脈、細動脈を経て、毛細血管に至ります。木の幹⇒枝⇒小枝のように、細い血管に枝分かれして
いるのは誰もがわかっていると思います。

 
現在、合成高分子による人工血管では、成人の大動脈(直径20〜27mm)から微小血管(直径3mm)までがカバーされようとしているそうですが、直径3mm以下から、最も細い毛細血管の直径5マイクロメートル=0.005ミリメートルまでの血管に関しては、臨床応用できる人工血管が存在していないそうです。

 
ナノチューブ」という言葉もあるので、何となくありそうな気もしましたが、血管の90%を占めている極細の毛細血管の代用になるものは存在しないのです。私達は、太い大動脈や静脈などに関心が向きますが、全身の細胞や臓器や器官などに栄養を供給している、極細の毛細血管がないと生命を維持することができないのですから、毛細血管に関心を向けるべきです。

 
このミクロの毛細血は私達の生命線なのです。毛細血管は臓器内で膨大な血管床という束になって、臓器に血液や栄養分を与えています。そして、老廃物を静脈に送る働きをしています。肺の先端の肺胞や心臓や脳なども、膨大な毛細血管が養っているのです。

 
目や耳や鼻も、そして口も、皮膚も、毛細血管網が動脈と静脈の橋渡しをしているのです。臓器や器官が変調を来たし、慢性疲労、肩こり、頭痛、思考力低下などが起こるのは、毛細血管の血液が停滞する
ためです。

 
血管障害は、脳や心臓の梗塞、高血圧、動脈硬化、糖尿病など深刻な病気を引き起こします。血管の90%を占めている極細の毛細血管!臓器や器官を養う膨大な毛細血管!私達の生命線でもある毛細血管!

 
丹田呼吸により血液と共に氣のエネルギーが、この毛細血管を巡り、丈夫にして、普通の人よりも長くなることがわかっております。白隠禅師さんが難病を克服し、健康で長生きできたのも、毛細血管が丈夫で長くなったからだと思います。

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奈良時代から、お坊さんの平均寿命が普通の人よりも20年〜30年も長かったのは、お経により毛細血管が丈夫で長くなったからだと思われます。 降龍(スパイラルシート)能望の実践で、丹田呼吸がより自然にできるので、理想的な毛細血管になります。

 
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五十音の実践も、より強力に、毛細血管を若々しくするようにも思います。

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毛細血管の全長は、9万キロとも10万キロとも言われていますから、まさしく私達の生命線なのです。60兆の細胞、10万キロの毛細血管、100兆の腸内細菌、そして、京の単位のミトコンドリアと、人間の体は小宇宙ですね。