阿修羅 M739

阿修羅



13、7つの、7が重なりました。13と言えば、興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」が東京・上野の国立博物館で開催されています。会場は、長蛇の列になり、連日1万人を超す来場者で賑わっているそうです。連休だけでも11万人以上の見物客があり、6月7日の最終日までに、100万人突破もほぼ確実となってきたそうです。今回のインフルエンザの騒ぎがなかったら、来場者はもっと増えるとの予想です。仏像に興味のない人から見たら、あり得ない珍現象である!と、思われる事でしょう。

 
阿修羅なんて、不吉な言葉なのに、多くの人が殺到しているのですから、しかも、若者や若い女性の見物が多い!ということですから、なおさら不思議に思われるのも無理からぬことです。ひと頃の西洋思想一辺倒の科学万能主義だけでは考えられない現象です。しかし、インターネットが普及している現代だから人々の心により響いて共鳴して起きる現象なのです。

 
ラ行の時代の認識があれば、「アラフォー」だの、任天堂のDSだの、DSはLiteが爆発的に売れて、DSとはダブル・スクリーンの略となっていて、さらに、Lite(ライト)ですから、なるほどうなずけます。

 
ラ行の時代の認識を深めれば、世の中のトレンドが読めて、大なり小なり、ご自分も流れを創ることもできるのです。この「阿修羅(あしゅら)像」も、「ラ」行の言霊がつきますから、特に今の時代は、多くの人の心に影響を与える傾向になります。


六徳→虚空→清浄→阿頼耶→阿摩羅→涅槃寂静

 
この命数の奥義の涅槃寂静の前の阿摩羅の羅(ら)も、阿修羅と同じ漢字であり、その前の阿頼耶も、ラ行の言霊になっています。この二つは、心の奥の構造でもあり、阿頼耶識は八識、阿摩羅識は九識になります。

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九は、 九頭龍の九でもありますが、龍には九が含まれていて森羅万象のエネルギーの象徴とも言われております。数字の9は、「の」の字を縦にした形ですから、渦巻きでもあります。漢字の九と数字の9で、渦巻きがメビウスの輪のように二つの渦が並ぶことになります。龍も、9も、渦巻きも、ラセンの「ら行」の言霊に関連しています。


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命数の奥義の中には、六徳、阿頼耶、阿摩羅と、「ら行」の言霊が3つもありますから、トリプルパワーとなり非常にパワフルであり、そして、すべてが無限のパワーに至る『涅槃寂静』への導きになりますから、この時代に最適な奥義であり、今考えても驚くばかりです。

 
多くの人の体験談もあり、能力開発に詳しい方も、この奥義のスパイラルで、運命の好転を現実化されておりますから、現在目の前で起きている阿修羅の現実を転換してくれる奇跡の奥義であることがわかるのです。

 
まさしく、ラ行の激動の時代に運命の流れを好転させて、阿修羅の現実を転換してくれる奇跡の奥義なのです。ところで、話題を戻して「阿修羅像」の顔は三つあり、奈良の興福寺での展示では、ガラスケースに入り、背面からは見物できないのですが、今回の上野の展示会場では、見学者が周りながら見学できるように配慮されているので、三面の顔の横顔や背面などもじっくり観察することができるので人気を呼んでいるそうです。

 
興福寺の阿修羅像は、三面六臂(三つの顔の他にも六本の腕があり)の神秘的な身体が特徴で、手も足も細く長くしなやかに作られ、正面の顔は、少年のようでもあり、眉を寄せて苦しみに耐えているような厳しい顔にも見えます。憂いを湛えた美しい表情は、女性に人気があるそうです。まるで、トップアイドルのようですね。

 
左右の顔の表情は明らかに違うのですが、左脳と右脳の違いのようにも思われます。それにしても、阿修羅ですから、日本語では、争いの耐えない状況を修羅道に例えて修羅場(しゅらば)と呼び、激しい闘争の行われている場所、あるいはそのような場所を連想させる状況に
なります。

 
連日のように、修羅場(しゅらば)が連想される悲惨な事件が起っているので、まるで、現代の世の中を象徴しているような言葉でもあります。
 
 
「ラ」行の言霊は、パワーがあればあるほど「両刃の剣」の性質を持ち「両刃の剣」の法則に従ってしまいます。

 
両刃の剣: 両辺に刃のついた剣は、相手を切ろうとして振り上げると、自分をも傷つける恐れのあることから、一方では非常に役に立つが、他方では大きな害を与える危険もあるもののたとえ。(辞書から)

 
古代の日本の刀は両刃でした。それを太刀(たち)または剣(つるぎ)といいます。日本には、天皇の位を示すものとして三種の神器があります。この三つの宝物を固有名詞で呼びますと、「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」・「八坂勾玉(やさかのまがたま)」・「八咫鏡(やたのかがみ)」です。

 
草薙剣(くさなぎのつるぎ)」とは、先日、トップアイドルが裸になって、すべてのCMや番組を降ろされ謹慎処分になった事件がありました。酒に酔えば十人に一人くらいは見かけられる行為なのに、トップアイドルゆえに、大げさな事件に発展してしまいました。

 
トップアイドル、地上デジタルの広告塔、これらは彼を象徴するラ行の言霊でもあるので、両刃の剣の法則に触れてしまったのです。剣は正しき判断と実践行為・勇気を指し「吊る氣」が本意であり、勾玉は氣枯れ(ケガレ)を浄化し進化して止まない魂であります。と、なっておりますから、草薙剣(くさなぎのつるぎ)は正しき判断の象徴でもあるのに、酒が判断を狂わしてしまったのです。

 
勾玉は、氣枯れ(ケガレ)を浄化し進化して止まない!ということですから『幸せの和』そのものでもあります。両刃の剣も、人の意識の働きかけで、凶⇒吉へ、難⇒無難へと、変えられることができるのです。

 
この時代には人の心は、左周りの渦に巻き込まれて判断を誤る傾向にあります。成功してトップを極めても、傲慢になり、天狗になり、感謝を忘れて、判断を誤り修羅場を招いているのが人の常です。今の時代は、ラセンの渦巻きはより強力に作用しています。

 
言葉のパワーをより意識され、日ごろから良き言葉を使い、良き思考と行動、常に良き判断を心がけていれば、周りの人も自分もより幸せになるのです。