あるのは「今」だけ M939’

あるのは「今」だけ



左脳と右脳の合流であるメビウスの輪の考察

 
右脳の第一人者七田先生の逝去

 
五十音・第九段のラ行の時代と言霊

 
左右と正面の三面の顔を持つ阿修羅像


と、一連の左脳や右脳に関する流れを、今まで話してきました。そして、この一連の流れの中でも極めつけのように、テイラー博士という脳科学者が、脳卒中で左脳が破壊され、8年間のリハビリと、それを支えてきた右脳意識の偉大なパワーによって機能を取り戻し、社会復帰できるまでの衝撃的な番組だったのです。

 
テイラー博士は、脳卒中で左脳が破壊されて、歩いたり、話したり、読んだり、書いたり、記憶したり、そして、これまでの人生を思い出したりすることが全くできなくなったのです。

 
胎児のように丸くなり、精神が死に屈するのを感じました。そのときは、自分の物語をふたたび誰かと共有できるなんて、思いもしなかったのです。この旅の間じゅう、わたしという存在のいちばん大切な部分は、深い安らぎに包まれていました。

 
激しい脳出血から完全に立ち直った神経解剖学者による体験談は迫真に迫ります。胎児のようにという言葉は「原点回帰」の示唆でもあります。

 
これは、世界で唯一初めての記録であり、従来の脳卒中体験者では考えられないことですが、テイラー博士は、現役で活躍されているのです。

 
彼女は、インディアナ州インディアナ医科大学の神経解剖学者。ハーバード脳組織リソースセンター(脳バンク)で精神疾患に関する知識を広めるために尽力しつつ、ミッドウェスト陽子線治療研究所(MPRI)の顧問神経解剖学者として活躍している。

 
脳の機能が壊滅的に破壊された人が、社会復帰でき、精神医学の最先端の研究所で活躍しているのですから、偉大な“脳の力”という観点からも、私にとっては、日木流奈(ルナ)君のドキュメンタリー番組以来の衝撃がありました。

 
流奈(ルナ)君の奇跡も、右脳の神秘的なパワーによるものですが、脳科学者のテイラー博士も右脳の奇跡を体現されて、さらに、右脳支配下の意識までも、はっきりと説明されているのです。極めつけは、テイラー博士自身が、右脳の深い心の平和、至福状態を体験され『涅槃(ねはん)の境地』という言葉で説明されている点でした。

 
これには、一瞬目を疑い、体を乗り出して見入ってしまいました。何で、西洋の科学者に『涅槃』の言葉が出てくるのか?と、ビックリして、本当に驚きました。涅槃(ねはん)寂静に至る、命数の奥義も、降龍・昇龍のスパイラルも、最先端の脳科学者に認められて、太鼓判を押してもらった感覚になり、嬉しさと驚きが一度に与えられた感情になりました。
スパイラル.gif



 
テイラー博士は長年、右脳の支配下に置かれ、偉大な右脳のパワーが、深い心の平和、至福状態を、『涅槃(ねはん)の境地』という、最適な言葉に共鳴したものと確信しました。左脳の記憶、潜在意識の記憶をゼロにすれば、仏教の叡智である、涅槃の境地に至るのですから、ハワイの秘法も、命数の奥義のスパイラルも、共通しております。ますます感謝が深まり勇気づけられます。

 
長年書き続けてきた左右の脳のことが、真実であることを、現役の脳科学者が身を持って実証してくれたのですから、これほど有り難いものはありません。このような内容を書いて皆様に読んでもらえるのも本当にあり得ない奇跡であり、この様な日が来るとは夢にも思わなかったことです。

 
現代人の多くの人が認めざるを得ない、西洋の科学者だから意義があるのです。五十音・第九段のラ行の言霊は多くの人に影響を与えます。と、書きましたが、この脳科学者は、ジル・ボルティ・テイラーという名前ですから、トリプルのラ行の言霊を持っております。さて、テイラー博士は、左脳の世界を一時的に失い、何年間も右脳の世界のみに滞在させられることになったのです。

 
彼女は、右脳のマインド=右脳意識について説明されていますので、ここでの体験と比較するとうなづけることばかりです。彼女は、右脳の世界は、過去・現在・未来という直線的な時間もなくなりあるのは「今」だけ、自分が周囲の人々、周囲の世界とつながっていることを実感できて、至福に満ちた世界である!と、説明されています。

 
左脳は「今」を過去と未来に繋げて反応し、機能的理論的に人が普通に生きていく上で重要な役割を果たすのですが、同時に「今、ここ」を失いがちになってしまう。左脳の世界では、自分は個人であり、周りの人々、周りの世界から切り離されています。そして、左脳は、「私が、私が」と、自己中心的なので、エネルギーの流れから隔離され、一体の孤立した人間になってしまう、と、テイラー博士は説明されています。

 
テイラー博士は、右脳の世界では、私達人類はみんな兄弟であり姉妹であり、自然のすべてがつながっていて、私達みんなで1つなのです。 そして、健康な人々は、いつ右脳の世界に入るか、または左脳に世界に入るか選択することができる。だから、できるだけ頻繁に右脳の世界に入ることを選択するべきである、とテイラー博士は言っています。このことが、より平和な地球を実現させるために必要なのだ!と、強調しているのです。