左脳の枠の固定観念を捨てる M949

左脳の枠の固定観念を捨てる


 
ひと頃流行した、3D・三次元画像=ステレオグラムがあります。当時は、何冊か本を入手して楽しませてもらいましたが、初めのうちは、2分〜3分間、目を細めたり、視点をずらしたり、色々試していると、全体の模様が鏡のように透き通るように見えてきて、微妙なところで焦点があい、きれいな立体の画像が浮き出るように見えてきました。

 
この画像が浮き出る瞬間が、何かと一致して、結びついたように思えて、この時の感覚が面白くて楽しんでおりました。慣れてきたら2〜3秒で画像が見えるようになり、感動も薄れて、そのうち飽きてしまい、今ではすっかり忘れていました。何で、このようなことを書くかと言えば、従来の習慣的なものの見方ではステレオグラムの中の立体映像が見ることができないのです。


今までの習慣になっているものの見方を捨てて、生まれた時からの無意識に見ていた見方を捨てて、全く新しい見方にしなければ、3Dの立体画像は見ることができないのです。


最初は難しいが一度習得すると次からは比較的容易に立体視を行うことが出来る。

 
[平行法の練習方法]


目から力を抜きぼんやり見るような感じで焦点を画像に合わせないようにする。画像が段々ぼやけてくるのでさらにそのままぼんやり見る。ぼやけた像が中央へと近づいてくる。中央へと来た像が融合して立体的に見える。


[交差法の練習方法]


画像と眼の中間付近に指を1本立てる。より眼にするような感じで指先を見る。視線はそのままで指を抜く。うまくいくと像が3つ並ぶように焦点が合う。慣れると指がなくても可能である。

 
今さら、見てもしょうがない!と思われている人も多いと思いますが、ステレオグラムは、左の目と右の目の微妙な、両眼の視差を利用して画像を立体として認識させるものです。左脳と右脳の働きにも関連しています。左脳と右脳の共同作業により、見えてくるようにも思います。


習得する方法にある「ぼんやり見る!」というのは、速読の練習の時も、ぼんやり眺めて右脳に切り替える!というのがありますから、左脳の支配から右脳に変えなさい!と言っているように思われます。

 
人と話をしていて、話題を深めて行き、お互いに意見が一致して、ものすごく共感する時があります。そして、さらに、その共感の中から、今までぼんやりしていたものが、思考やアイデアとして浮き出てくる大変ラッキーな創出の瞬間も稀にあります。その感覚がちょうど、ステレオグラムの中の映像が浮き出てきた感覚に似ているのです。

 
左脳の支配から右脳の支配に移行した時に、大変ラッキーな思考やアイデアの創出があるように思います。見えないものから見えるものが創りだされる創出の現象、この時も、今までの左脳の習慣的な考え方を捨てた時に起きます。


夢や願望が実現する原理も同じことが言えます。私達のほとんどすべてが左脳のフレームを通して世の中を見ています。左脳のフレームの枠があるために、20歳を過ぎると、98%の能力を隠してしまい、2%しか出せなくなっているのです。

 
固定観念=信念という左脳のフレームのメガネをかけているために、98%の能力を失ってしまうのです。今までの習慣的なものの見方を変えて、もう少し、心を深めて、右脳に問いかけることを心がければ、失っている98%の能力を引き出すことができるのです。

 
大事なことは、習慣的なものの見方を捨てる!習慣的な思考を捨てる!左脳のフレームの枠を外す!ことなのです。そして、夢や願望を実現するためには、左脳の最大の特徴である「執着心」を捨てることです

 
「執着心」を捨てることが、左脳のフレームの枠を外すことになるのです。一般的に、何か自分の望むものがあると、誰もが、その目的に
強く「執着」してしまいます。明確な目標を持つのは大切なことですが、目標に対する「執着心」を捨てるのは、さらに大事なことなのです。

 
目標は無心になってこそ達成されるので、左脳の特徴である強い「執着心」が支配している状態では、右脳の働きがストップしてしまうのです。執着心があるうちは、自分の望むものは手に入れることが
できません。

 
左脳特有の「執着心」とは、奪うことであり、奪おうとすればするほど、マイナスの現象が起きます。

 
「執着心」の中にある本心の「恐れ」と「自分は不足している」という感情が表に出てきて意識のレベルが極端に下がるのです。2%しかない能力が意識のレベルの極端な低下により、さらに下がり、誰もができることが全然できなくなり、有り得ない奇跡を起こす力も、もちろん発揮することはできません。例えば、試験の時に、簡単な答えが「ド忘れ」して思い出ない経験が誰にもあると思います。

 
思い出そうとすればするほど、頭はカッカして、イライラして、ますます混乱して思い出せなくなるのです。ところが、思い出すのをあきらめた瞬間に心は静まり、気持ちが穏やかになります。この心の働きを知っていれば、その問題をすぐにあきらめて、他の問題を解いてる間に思い出す!という方法があるのですが・・。

 
ところが、ほとんどの生徒はその問題に執着して試験の最中は最後まであきらめませんので、いくら時間をかけても思い出せないのです。家に帰ってお風呂に入ってリラックスして、試験のことも忘れた時に、あれほど、思い出せなかった答えが、ウソのようにすんなり出てくるのです。このことからも、いかに左脳の「執着心」が妨害していたかがわかります。

 

これは、試験の例ですが、すべての願望の達成のメカニズムに左脳の「執着心」が邪魔をしてしまいます。スポーツも仕事も病気の治癒も、すべての願望の達成に、左脳の「執着心」が壁になっているのです。左脳の「執着心」を捨てた時に、見えないものが見えてきて、見えないものから見えるものが創り出され、願望が達成されるのです。

 
願望を実現したいのに、夢を実現したいのに「執着心」を捨てろ!とは、まことに矛盾した話で、混乱する人もいると思います。この辺の「捨てる」とか「手放す」とか「思考を停止する」とかは微妙な概念なので、その混乱を解消するために、この続きは次回に書きます。



「十二支守り本尊」の名刺
 [ 約5.3cm×8.5cm ]


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