フローの状態 M869
フローの状態
自分の本来の流れに乗ることがマトリックス・日記カルテの使命であります。流れは、英語ではフローと言います。「フロー」に関しては、何度も紹介しましたが、ここでは、単なる流れではなく、心理学者チクセントミハイ教授が提唱した「フロー」の概念のことで、ZONE(ゾーン)とか、ピークパフォーマンスとも呼ばれています。
「流れ」に乗り、鋭い集中の状態に入った時、周りの雑音や時間の経過などまったく気にならなくなります。そして、フロー状態で行った仕事や作業には素晴らしい成果を挙げることができるのです。自分の本来のエネルギーの流れに乗ることをフロー状態と言います。
フローの状態では、本人は「超幸せ」な「至福」の状態になり、 「神がかり」的に奇跡が起きて、自分の思い通りになるのです。
例えば、サッカー選手がフロー状態にはいると、走っている自分を
止められる相手選手は皆無となり、ゴール前のすべての技は、神業と
なり「完璧に」決まってしまうのです。フロー状態にあるとき、人は自分のもつ能力を最大限に発揮できて、周りがスローモーションに見えて、空間がひろがり、選手間の境界もなくなり、相手チームの選手の動きも、心の中も見えてくるのです。
にわかに信じられないと思いますが、このフローの流れの中では、魔法の様なことが起きるのです。バスケットボールでも、野球でも、すべてのスポーツでも同じ現象が起きていて、一流スポーツ選手達の間では良く知られている事なのです。北島選手が、オリンピックで優勝した時「超気持ちいい!」と、発言したのは、フローの状態だったからだと思われます。
空間がひろがり、選手間の境界がなくなる!というのは右脳の特徴でもあります。そして、シンクロニシティが頻繁に起きる現象とフローには、相関性があると言われております。
フロー状態になると、シンクロニシティが頻繁に起こります。他人にフォーカスして、それに没入するときも、命中しようとする的と心の中で、一体化している時も、フロー状態に入ります。オバマ大統領がリンカーンにフォーカスして没入したとき、彼がリンカーンになりきったから、フロー状態に入り有り得ない奇跡が起きたのです。
盲目のピアニストも、弓の名人も、命中しようとする鍵盤や的を心の中で一体化しているので、奇跡が起きているのです。これらはすべて、心の深まりのことでもあります。マトリックス・日記カルテは、心を深めてこれらのことが可能になるので、多くの人をフロー体質に転換し、フロー状態を呼び込む最高のツールであることがわかります。
チクセントミハイが見たところによれば、明確に列挙することができるフロー体験の構成要素が存在する。彼は八つ挙げている。
明確な目的(予想と法則が認識できる)
専念と集中、注意力の限定された分野への高度な集中。
(活動に従事する人が、それに深く集中し探求する機会を持つ)
自己に対する意識の感覚の低下、活動と意識の融合。
時間感覚のゆがみ - 時間への我々の主体的な経験の変更
直接的で即座な反応(活動の過程における成功と失敗が明確で、行動が必要に応じて調節される)
能力の水準と難易度とのバランス(活動が易しすぎず、難しすぎない)
状況や活動を自分で制御している感覚。
活動に本質的な価値がある、だから活動が苦にならない。
さらに、フロー状態に入るために必要となる九つの価値観があります。
ものごとに真剣に関わる
自分に素直になる
勇気をもつ
情熱を持ち続ける
今の瞬間に生きる
心に壁をつくらない
物事をあるがままに受け入れる
前向きに生きる
信頼する
フロー状態にあるとき、人は自分のもつ能力を最大限に発揮できます。人は楽しんでいる時に脳内にドーパミンを放出して快感を感じています。仕事がうまくいっているとき、調子が良く乗っているときも
ドーパミンが頻繁に放出されています。
このような快感を得ている状態の時もチクセントミハイ教授は、フロー状態と呼びました。
能望や五十音を実践している時、降龍や昇龍(スパイラルシート)を実践 している時、脳内にドーパミンが放出するから快感を感じます。今までの経験からも、フロー状態になっているのです。