「翠点(すいてん)」 M979

「翠点(すいてん)」



マトリックス・日記カルテを書いていると、エネルギーが高まり、シンクロ現象が頻繁に起きる!と、書いてきましたが、最近の驚くべきシンクロニシティを紹介します。

 
私と同じような考えで、科学的見地からマンダラを科学の方法論として活用した生物学者民俗学者がいました。彼は、南方熊楠(みなかた くまぐす)という名前の人で、今から、100年程前に活躍した人物です。

 
南方熊楠(みなかた くまぐす)氏は、ミクロの世界から微生物学、特に粘菌の研究や民俗学をはじめとして、哲学、歴史学、心理学、社会学、民俗誌、比較宗教論、科学論などを研究され、孤高の天才と呼ばれています。大英博物館東洋調査部員。粘菌学者として菌類の採集研究に力を注ぎ、約70の新菌種を発見しています。

 
これらの学問の研究に、マンダラの放射思考、マンダラの偶然性、マンダラの高次元のエネルギーなどを駆使して成果をあげているのです。彼の研究ノートは「南方(みなかた)マンダラ」と呼ばれています。

 
南方熊楠氏の業績は、以前は認められなかったのですが、最近は、ますます輝きを増しているのです。この人物に関してマトリックス・カルテに書いていたら、連続している数々のシンクロがありましたので、紹介します。

 
南方熊楠のマンダラから


上智大学の名誉教授の鶴見和子さんが、南方熊楠を研究され「南方(みなかた)マンダラ」と命名されました。


鶴見和子さんは、88歳で他界されました。和子さんの「和」も八十八の数字も、九つの和やマンダラと関連しています。


マンダラ、八十八と言えば、四国の霊場になります。


南方熊楠の名前には、南という漢字が2つもあり、3つ目がありそうな気がしていたら、八十八霊場の23番目の町に、美波(みなみ)町がありました。

 
漢字は違いますが、南⇒美波ですから、美しい波の流れに乗る、美しい波の波動に同調できるというメッセージになります。


徳島県美波町は、海亀(うみがめ)の産卵で有名です。


南方熊楠が飼っていた亀は西暦2000年近くまで生きていたそうです。正確な年齢はわからないものの、100歳は超えていたと言われています。


鶴見和子さんの「鶴」、美波町の海亀(うみがめ)「亀」と、南方熊楠が飼っていた長寿の「亀」、これで、「鶴と亀」になり、非常にめでたいシンクロです。


鶴は千年、亀は万年!ですから、マンダラのエネルギーは、千年も、万年も人類の深層心理に働きかけてきたのです。


うみがめの「海」は、生む、産む、とも同音の言葉。日本に古来からあった、産霊(むすび)の力は天地万物を創成し、人や作物を産み出します。


海は生命の母とも言われており、胎蔵界のマンダラ=マトリックス
も、万物の創造の場になります。万物を生み出す生成過程とマンダラのパワーがシンクロしています。マンダラ=マトリックスに文字を書くことが混沌から万物を生成することを示唆しています。


徳島は阿波の国でもあり、阿波踊りメビウスの輪とも関連してきます。そして、四国八十八霊場の23番のお寺は「薬王寺」になります。23の数字は、ミクロの命数の「阿摩羅」識とも関連してきます。


阿摩羅識は、深層意識の九識になります。阿摩羅識はコスモス体とも対応していて、すべての現象はこの阿摩羅識から生れると位置づけられています。


世の中の事象は、曼荼羅の、因果の世界である。しかし、これら因果は無秩序に支配されているのではなく、ある一点に集まってくることもある。核の周りを動く電子の軌跡のような線と、そこにクロスする直線いくつかの自然原理が必然性と偶然性の両面からクロスしあって、多くの物事を一度に知ることのできる点それが「翠点(すいてん)」である!と、熊楠はマンダラの中に翠点(すいてん)を発見しています。

 
翠(すい)は難しい漢字ですが、透き通ったみどり、純粋などの意味になります。翠=翆=粋と、同じ意味になります。純粋の粋と同じ意味で、九識の阿摩羅識は、純粋そのもののコスモス体=宇宙意識とも
言われています。


さらに、 南方は偶然の域を超えた発見や的中により、創造的な事柄を成し遂げることを『やりあて』と呼びました。翠点(すいてん)も、この『やりあて』も、彼の造語だと思いますが、マンダラ的思考から、この様な言葉が生まれてくるものと思われます。

 
今回、話題にしているのは「シンクロニシティ」です。これは自分の身の回りに偶然が重なって物事が上手く展開して行くこと、日本語では、「共時性」と訳されています。

 
上の文章を読んでゆくと網の目の様な、シンクロの連鎖になっています。そして、「セレンディピティ」があり、これは、何かを探している時に、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉になります。何かを発見したという「現象」ではなく何かを発見をする「能力」のことを指します。

 
ふとした偶然をきっかけに、幸運を掴むことである!との意味もあります。さらに、南方熊楠の『やりあて』という言葉は、自分の「意図通り」に偶然が重なって物事が上手く展開して行く!ということで、セレンディピティの対語でもありますが、思い通りに偶然が重なる!というのは素晴らしい現象だと思いませんか?

 
これは、マンダラ思考を実践していたから起きる現象になります。熊楠は、自分の夢の中のお告げで、北米で見つけた藻を故郷の和歌山で発見しました。彼はこれを人間の未知の領域『やりあて』とし、仏教の「深層意識・八識」で、この夢見を説明しています。

  
連続に起きるシンクロから、「セレンディピティ」、そして、翠点(すいてん)から『やりあて』に、至りました。「会心」とか「命中」とか日本には素晴らしい言葉がありますが、シンクロ、「セレンディピティ」、翠点(すいてん)、『やりあて』と、すべての現象が起るのがマンダラ=マトリックスです。

 
金剛界のマンダラ(ダイヤモンド)と、胎蔵界のマンダラ(マトリックス)、の2つを書いて並べて、3D・三次元画像=ステレオグラムの要領で、2つを合体してみました。金剛界のマンダラは厳しいお父さん、胎蔵界のマンダラは慈悲深いお母さんです。

 
これから「翠点」ができる事を発見できました。ミクロの命数の組み合わせで、夢なども頻繁に見ることになり、『やりあて』が起きてくると思います。

 
9つの和 2枚入り [ 約10.5cm×15cm ]

9つの和は、母の慈愛に通ずるもので、空海が唐から持ってきた胎蔵界の曼荼羅(まんだら)をイメージして書いております。1つの和の10倍以上のパワーがあります。深刻な病の方にお勧めいたします。痛みが和らぎ、改善されるとの認識でお考えください。
事務所や商店・教室などの運気を変えるとか、汚れた空気を浄化するのにも役立つと思います。



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