「皆既日食」 M799

皆既日食



日本の陸地から皆既日食が観測できるのは、1963年7月21日以来46年ぶりということで、多くの皆さんが、世紀の天体ショーを楽しまれていたようです。日食とは、太陽、月、地球が一直線に並び、地球から見た太陽が月の背後に隠れる天文現象ですが、神秘的ですね。


太陽、月、地球が一直線に並び、太陽が月にすっぽりと隠れてしまった状態が「皆既日食」ですから、微妙な違いで、何十年間も見られない!というのも興味が湧いてきます。ダイヤモンドリングの写真がネット上にありますが、非常にきれいですから、実際に見た人は感動したことでしょう。


次は、2035年9月2日に北陸や北関東で見られるそうです。果たして、26年後の地球の未来はどうなっているのか?と、頭をよぎりますが、日食になると鳥などの動物が普段にはない異常な反応を起こすので観測している人もいるようですが、どの動物よりも人間が一番に反応しているようです。

 
札幌はあいにくのくもり空で、半分あきらめて空を見上げていたら、雲の隙間からほんの少しですが上弦の月のような右上の部分が欠けた太陽を見ることができました。一瞬のことでしたが、畏敬の念と感謝の念が湧いてきました。やはり、自然は偉大ですね。太陽、月、地球が一直線に並ぶ、ということは、天・地・人の関係や心と体と魂が一体化する、心身の統一が連想されます。

 
神人合一の武道として完成させた、合気道の開祖、植芝盛平(うえしばもりへい)という達人がいました。彼の言葉には、非常に勇気付けられる言葉があります。

 
天地の真象を無駄に見過ごすな!

 
合氣は愛氣、「合」は「愛」に通ず!

 
真の武の道は万物造成の宇宙的根源生命力を活かすこと!

 
真の武道とは宇宙と一つになること!

 
和と愛と礼節あってこそ真の武の道!

 
武の究極は神人合一である!

 
声と心と拍子が一致して言霊となる!

 
十種の神宝も三種の神器もみな、身の内に!

 
心と肉体と気の三つを宇宙万有の活動と調和

  
天地人和合の理を悟る

 
相対する者を、「敵」として対抗するのではなく、気を合わせて、「和」へと変容する独自の武道は、世界にも類がない。

 
自然と自己が一体化するとき、人間の想いも及ばない無限の力が出るという悟りの武道である。

 
天地和合の境地に立ち続け、相手の殺気を溶解してしまう。つまり魂の力で相手の力を奪うことができる。

 
植芝盛平氏は、和歌山県田辺市の出身だったので、真言密教の教えや弘法大師の奇跡説話にも関心を抱き、子供の頃からの精神的な背景は空海にあったようです。そして、同じ町出身の博物学者・南方熊楠と出会い、その思想に多大な影響を受けています。さらに、1912年、開拓移民として北海道へ来て、8年間の辛苦の末、開拓を軌道に乗せ、村会議員にまでなっています。
アカシック
 
しかし、父危篤の報を受け、北海道を後にします。なぜ、合気道の開祖、植芝盛平氏を紹介したかと言えば、現在、取り組んでいる「フロー状態」には、武道の精神にも密接に関連しています。

 
フローの概念は、西欧心理学の中ではチクセントミハイによってはじめて示したと思われていますが、2500年以上前、仏教や道教といった東洋の精神的な伝統の実践者は、このフローの訓練を彼らの精神開発の非常に中心的な部分として磨いていたのです。


日本の実践者は、そのような禅の技術を、彼らの選んだ、剣道から生け花までを含む、芸術の形式(芸道など)を習得するために学びました。と、ウィキペディアにも説明が載っていたので、武道でもある合気道の開祖を調べましたが、とんでもなくシンクロしているので、紹介しました。和歌山県空海南方熊楠、とシンクロしていて、おまけに、北海道ですから。開拓移民として北海道へ来て、8年間の辛苦の末、開拓を軌道に乗せという経歴には驚きました。
 
 
彼の言葉の一字一句に重みがあり、深いですから、多くの人が「フロー状態」に入る意識に役に立つと確信しております。植芝盛平氏(1883〜1969)は、1963年の皆既日食の時はまだ生きていましたから、見たかも知れませんね。

 
彼の「宇宙的根源生命力」という言葉は、松下幸之助氏の「宇宙の根源の力」という言葉にも似ています。松下 幸之助氏は、1894年の生まれですから、植芝盛平氏よりも11年あとに生まれたことになります。

 
松下幸之助氏も和歌山県の出身で、相談役が真言宗の高僧の加藤大観氏ですから、空海にも大いにつながりがあります。経営の神様の松下幸之助氏が「フロー理論」の実践者であり、自修自得で、自然のうちに実行されてきたのがわかります。


日本の宗教の高僧、武道の達人、そして、松下幸之助氏などの偉大な人物など、「フロー」の実践者であることがわかってきてその原点が弘法大師空海や禅の高僧である!となれば、ますます勇気づけられます。

 
そして、一流のスポーツ選手、オリンピックの金メダリストや偉業を成し遂げた人々、大きな業績をあげている経営者なども、フロー状態になり、能力を高めておりますから、今までの手法が一直線上に並び、ダイヤモンドリングのように輝いてくると確信できます。

 
金剛界とはダイヤモンドのことですから、最高という意味のマンダラの中(幸せの和)で、フロー状態の意識を養成することは天のメッセージのようにも思いました。


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