トマティス博士の理論 M4911−1

マティス博士の理論



マティス博士の理論についての質問がありました。「かんたんに疲労が解消される方法!」


マティス博士の理論

 
フランス人の耳鼻科専門医のアルフレッド・ トマティス博士は、脳への感覚刺激の90%近くが、内耳にある蝸牛と平衡感覚器官(三半規管)からのものであると臨床的に結論づけています。


つまり、トマティス博士の理論は、「耳は脳にエネルギーを調達している」ということで、耳の器官の一部が、脳にエネルギーを送るダイナモ(発電機)の動きをしているというのです。

 
結果的に、脳は脳内エネルギーのなんと90%を耳から調達し、血液などから調達しているのは、残りの10%に過ぎないというのです。


にわかには信じられないことですが、マントラやお経など、継続して唱えていると、疲れなくて短時間の睡眠でも大丈夫なので、実感できます。


特に、五十音の実践は、1年以上も続けておりますが、「あいうえお」の清音のバイブレーションは、脳内エネルギーの90%を供給している
というトマティス博士の理論を本当に実感できます。


耳のアインシュタインの異名を持つトマティス博士は、1970年までパリで開業していました。

 
博士は、独自の音響・・心理・・音韻論に基づいて「電子耳」を開発し、その電子耳を使って、ろ過処理をした音楽(特にモーツアルト)を患者さんにヘッドフォーンで聞かせるなどの方法で、発達遅れ、言語障害、社会不適応、自閉症など従来の医学では治療が困難な子供達の治療を行い、かなりの成果を上げました。

 
マティス博士は、聞くことと話すことの主従関係を発見し、会話や発声の問題は、多くの場合耳を再訓練することにより解決できるという理論を確立しております。


学習に問題がある生徒は、たいてい耳の機能にも問題があるのですが、注目する点でもあります。

 
お年寄りになると耳が遠くなりますが、脳にエネルギーが供給できなくなりますから、疲れやすく、脳力が低下する!という悪循環になります。これらも、トマティス博士の理論で、改善することができると思います。
 
 
さて、未熟児で生まれて劣等性だった、トマティス博士の自叙伝に、
声を出して読むことの利点が書かれております。

 
マティス博士の自叙伝より---------------------------

 
特にテキストを大声で読む方法は効果があった。いま私は、相談に来るすべての人にこの方法を推奨している。

 
声を出して読むことには多くの利点がある。特に、記憶力を強化してくれる。以前から私は記憶することが大の苦手だった。

 
大声を上げて読むことを始めてから、すぐに効果が現れてきた。まず、テキストの内容がすんなりと頭に入るようになった。


それが引き金となって、また別の情報が蓄積されるのだった。クラスでの成績はぐんぐん上がり始めた。

 
中学一年生のとき、私は完全な劣等生だった。中学二年になっても
相変わらずぱっとしなかった。


しかし、高校一年になると理科系の科目はすべて断然トップになり、文科系もかなりいい線まできた。そして、高校二年では、ほとんど全科目で一番になっていた。