内観の四則 M3021

内観の四則



ビジネスであれ恋愛であれ、成功するには高いセルフイメージが必要である!と言われています。幸せな人は幸せなセルフイメージを持ち、不幸な人は不幸なセルフイメージをもっていて、セルフイメージが高ければ高いほど、幸せ、成功、富を引き寄せることができると、言われています。

 
ですから、セルフイメージは、高めれば高めるほど良くなる!という概念で納得しておりました。けれども、ディーパック・チョプラ氏は、セルフ・イメージはエゴによってつくられます。と、彼の本には書いてあります。それがプラスであれ、マイナスであれ、セルフ・イメージはエゴがつくりだしたものである!と、断言されています。

 
そして、彼は、ほとんどの人は、セルフ・イメージを守ることに躍起になっていると指摘しています。真の強さというのは、セルフ・イメージを守ろうとするところから生まれるのではなく、ゆるぎない確かさや自己充足感のある「愛」から生まれるとしています。

 
「愛」とつながったとき、私たちの心は高揚し、ワクワクしてきます。「愛」とつながることで、本当の人間としての強さが生まれ、無限のパワーと一体化するのですから、人間として一番強くなれるのです。ディーパック・チョプラ氏はインド人ですから、西洋人とは違う視点から見ていて深いので、彼の考えには敬服するものがあります。
 

これと同じ考えを持っているのが、The Secretの本にも出ているジョン・デマルティーニ博士です。彼は、以前にメルマガでも紹介しましたが、ドクター・ディマティーニで、紹介しました。発音の違いですので、同一人物になります。彼はアメリカ人ですが、彼の考えには以前から共感しておりました。

 
「多くの富を得るためのカギは、自分自身をたくさん愛し、十分に価値を認めることです。」ドクター・ディマティーニ著「お金を引き寄せる最高の法則」より。この言葉は、彼のセルフイメージに対する考え方です。

 
ドクター・ディマティーニは、7歳の時に、学習障害児であると診断されました。今後一生涯、読み書きコミュニケーションはおろか、人生でいかなる成功も期待できないと烙印を押されたのです。そして、14歳で学校を中退し、路上生活を経験しています。その後ハワイでサーファーとして過ごし、17歳の時に中毒になり、回復まもなく、93歳の哲学者のポール・ブラグのセミナーに出席しました。

 
彼は、93歳の哲学者のポール・ブラグとの出会いのおかげで自分の中にある天賦の才能(天才)に気がつくことができたのです。ポール・ブラグは人生で誰にも奪えないものが二つだけある、それは愛と知性であるということを教えてくれました。ポールブラグは私に「私は天才だ。私はその知性を生かすことができる」ということを毎日欠かさず唱えることをすすめてくれました。


ポールブラグと出会って、私は哲学者になって世界各地を旅してポールブラグのように宇宙の法則や自分の感動を人々に伝えようと決心しました。ドクター・ディマティーニは、それ以来、コーチ、ヒーラー、哲学者として自分の残りの人生を捧げることを決意します。

 
彼は、このような生い立ちですから、セルフ・イメージは最悪です。
けれども、ディーパック・チョプラ氏と同じく、本質的な内なる智に至ることを93歳の哲学者のポール・ブラグ氏に教えられたのです。17歳まで、本も読んだこともなく、学習障害児だと思っていた自分に、いきなり天才だと言われたのですから、驚いたことでしょう。

 
ハワイですから、ムーの文明の名残というのか?東洋的な概念もあるようです。そして、ドクター・ディマティーニは、猛勉強して、研究者、作家、そして哲学者などという幅広いバックグラウンドを持ち、「人生と健康の普遍的原則」を追求して200種類にもおよぶ分野での研究をもって、健康と人間の可能性の研究における第一人者として認識されるようになりました。

 
愛と感謝があれば、人生に起こる否定的なものがどんな形のものであったにしろ、消し去ることが出来ると断言しています。愛と感謝は海を分かち、山をも動かし、奇跡をおこし、愛と感謝はあらゆる病気を消滅させてしまうとも言っております。さらに、ドクターディマティーニは、富が引き寄せられるのは、自分の中の偉大なところで、それは何億ドルにも匹敵するもので、大抵は自分が高い価値を置いているところで「お金」とは違った形で存在している。

 
つまり、誰でも億万長者で、それがお金の形になっていないだけだといっているのです。そして、それをお金の形に変えられるのは、自分の中の偉大なところが「お金」に結びついた時だ、と断言しているのです。いずれも、自分が本当に心からやりがい、生きがいを感じ、外側からの動機づけを必要とせず、それをやっていること自体が楽しくてたまらないことを通してこそ、富が発生すると言っています。

 
ディーパック・チョプラ博士、ドクターディマティーニ氏のセルフ・イメージの概念は、小手先のものではなく、内面にある本質的な自己そのものですから、今まで、書いてきた概念であります。これは、まさしく、白隠禅師の『内観の四則』になります。本来の面目、本分の家郷、 唯心の浄土、己身の弥陀が自分の中に宿している!というのですから、これ以上のものはありません。『内観の四則』こそが、最強のセルフ・イメージになるのです。