バランスが取れた「中庸」の状態 M3321
バランスが取れた「中庸」の状態
「陰陽の法則」の内容から、腑に落ちない人もいて、陰・陽とは西洋の善・悪と同じように考えてしまいます。陰と陽に分類されている対極になっている項目のいくつかを上げてみます。
陰 陽
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雨 晴
損失 利益
−(負) +(正)
低い 高い
闇 光
裏 表
消極的 積極的
暗い(暗光、月光) 明るい(明光、日光)
遠心力 求心力
収縮 膨張
分散 集合
分解 同化
不活発 活発、敏速
下降 上昇
抑制、弱まるもの 盛んなもの
重苦しいもの 軽やかなもの
冷たい 温かい
血 氣
悲しみ・恐れ のびやか・愉快
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この例からは、明らかに、「陽」が望ましくて、「陰」は望ましく
ないもの、西洋の善・悪の概念になってしまいます。宇宙の大きな法則には、基本的に善悪はありません。闇があるから光の有難さを感じます。苦しみがあるから幸せを感じることができます。
対立して嫌悪するために陰・陽があるのではなく、お互いに協力して、より良くするために、この法則があるように思います。
この陰と陽というのは相反する二つのエネルギー(氣)のことだが、実はこの二つのエネルギーが、万物の存在を可能ならしめる根源的要素なのである。しかも陰陽には厳然たる法則性が備わっているがゆえに、古来より「陰陽の法則」と呼ばれているわけである。
一つだけ肝に銘じておいてもらいたいのは、女性も男性も、陰陽の交わりの法則を識ると識らないとでは、その後の人生の展開が、天と地ほどの差を生んでしまうということである。すなわち、人の幸・不幸を恐ろしいまでに決定付けてしまうものがそこにあるということである。
「陽」は、陰のエネルギーを受け、外に向かう行いであり、変化し、
動き、物事そして現象を見て触れて、調べ、分けて考え理論となし、そして、進む。どのような手段を使うことも可能で、与え、教え、時には闘いながら進む。これに偏れば、現実から離れ、自己を時には関係する人を、消滅させる。
「陰」は、陽のためエネルギーを蓄積する。内に向かい、止まり、時には止める。定まっていて、静かであり、安息し、心身を労る。他人を思いやり、和合、融合する。得て、蓄積し、自らを省みて、修身に努める。しかし、これに偏り、行うことなければ、現実から離れ、いつしか、自分を見失う。「陽」と「陰」とは支えあい協力関係にあります。
「陰陽相対」のバランスが取れた「中庸」の状態こそが全ての問題解決の鍵になります。
「原因・結果」、「過去・未来」、「秩序・混沌」、「生・死」、「吉・凶」、「幸福・不幸」、「貧・富」、「優・劣」、「美・醜」「繁栄・衰退」、「創造・破壊」、「戦争・平和」、「勝・負」、「強・弱」、「老・若」、「健康・病気」、「親・子」、「大人・子供」「上司・部下」、「先輩・後輩」、「兄・弟」、「姉・妹」、「男・女」「夫・妻」、「父・母」。
これらは、「陰陽の法則」の対になる言葉だと思いますが、この世には
無駄なものは一つもありません。必要がないと思われるものでも、「調和」を保つために、存在しているのです。「陰」は、陽のためエネルギーを蓄積する。内に向かい、止まり、時には止める。定まっていて、静かであり、安息し、心身を労る。他人を思いやり、和合、融合する。得て、蓄積し、自らを省みて、修身に努める。
内面や精神は「陰」になります。呼吸の吐くと吸うも 陰・陽の関係
になります。ですから、陰は陽のために支える役目があり、調和を図るためにあるのです闇があるから光の有難さを感じるように、そして、苦しみがあるから幸せを感じるように、深い感謝や、心からの愛を引き出すために「陰陽の法則」があるように思えてきます。どんなに絶望の闇の中でも極まれば、希望の光が訪れるのですから、愛と感謝を深めて太極図を意識して、回転させるのです。視点を変えて回転させるのです。