運命の輪のカード M5321

運命の輪のカード



運命の輪のカードの絵
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このカードをイメージしながら瞑想をしていると、確かに不思議な夢を見るので、気になっていました。運命の回転する輪は曼陀羅を表すといわれています。曼陀羅は仏教の密教でも使われ、無意識を含む、内面的
意識への入り口とも言えます。運命の輪の上にはスフィンクスが剣を持って座っています。スフィンクスは静かな公正さを表し、ただものごとを、見て、知ります。そして知性を表す剣を携えています。


これは魂にまとわりついている闇の物質が心霊世界に入ってこないように見張るためだといわれていますが、その運命の輪の中の内面の世界では、静かな公正な目で見て、知るという知性が必要であるということを教えてくれているのでしょう。


沸き上がる雲の中央に大きな輪が浮かんでいます。輪の上にはスフィンクスが剣を持って乗っています。輪の両脇には、蛇と獣頭の人間が描かれています。この回転する輪はマンダラ(曼陀羅)を表します。マンダラとは密教と呼ばれる仏教の宗派で使われる不思議な図のことです。卍という記号で表されることもあります。マンダラは広大な無意識の世界への入口を表します。この輪の回転は一種のエネルギーを放射して、心的エネルギーを内向させ、意識を輪の中心にある自己へと引きつけます。


輪の向こう側には、無意識の世界があります。神秘の世界と言っても良いでしょう。そこでは様々な心霊的な存在に出会うことになります。その出会いが勝利の栄光となるか、それとも闇の力への屈服になるのか、それは正に賭けと言えるでしょう。マンダラの使い方は、仏教でも密教と呼ばれる秘密の教えになっています。

 
運命の輪がマンダラを表すとなると、高次元に通じていることになるので、意識を深めることにより、運命を好転させることが期待できます。スフィンクスの剣が魂にまとわりついている闇の物質を追い払ってくれる!というのは、いかにも西洋風で、イメージの世界でも、有効だと思います。能望の実践により、潜在意識に、べっとりとこびりついた汚れを取り去る!というのと似ていますね。次の運命の輪をマンダラと断定している説明文は大変示唆に富んだ文章です。

 
カードを見てみると、不可思議な円盤が回転しているのが見える。この円盤は、宇宙の抽象的な模型『曼荼羅』である。顕現世界は、この円盤が示すように理路整然として「因果律」によって運営されている。円盤に描きこまれた図形や文字は、宇宙の機構を示している。円盤の淵に沿って回転している蛇や、獣の頭をした怪物は、その運命の輪に沿って浮き沈みを繰り返す存在だ。蛇は一見、蠕動して動いているように見えるが、実は螺旋を描いて進んでいる。

 
蛇は「運命の輪」に巻き込まれていたとしても、同じ所に留まることなく、確実に前進している。進化しているのだ。しかし、獣の頭をした怪物は、単に「輪」の運動に巻き込まれているだけである。我々は、「運命の輪」の淵を回りながら、常に二つの態度を持っている事が分かる。片方は自分の意志で前進し、片方は運命に支配されて、強制的に移動させられる。

 
人生において、自分の主体性を「運命」の上に置くか、「運命」の下に置くかは、その二つの態度によって異なるのだ。「運命の輪」のカードが良い意味で出現した時、それは吉兆である。「過去」に良き未来を創造できる「原因」があり、まもなくその「結果」が返ってくることが分かる。主体性を持って行動していればいるほど、「運命」の反応は顕著になる。積み重ねたことは、ここで返って来る。しかし「運命の輪」が悪い意味で出現した時、その人は「運命の歯車」に巻き込まれ、引きずられ、自分が望みもしなかった結果を突き付けられる。


この説明は、素晴らしい説明です。運命に翻弄されないで、運命を切り開きなさい!と言っています最近は、不況のせいにして責任逃れのように運命に流されてしまう傾向があります。運命の回転に巻き込まれないで、自分の意志で前進する態度が望ましいですね。その結果として、望ましき未来が出現します。
 
 
このカードの輪は、根源的な力と関連していて、同調できる!ということは、宇宙の根源の力=『命の源流』との同調のことでもあります。輪ですから、マンダラでもあり「幸せの和」でもあり、チャクラでもあり、この輪には、中心の一点が描かれており、臍下の一点にも対応し『命の源流』の中心のようにも思われます。

 
最近の私の目の前で起きている一連の現象は「ガイアの法則」という本からきていると思います。運命の輪のカードも、リズムや時間、発展のエネルギーなどが説明にありますので、大いに関連しています。

 
「ガイアの法則」には、この聖なるシンボルの中央にはもう一つの円があるが、この中央の円こそ、すべてが一つの叡智の世界を意味するのだ。スピン(回転)の原点でもあるこの聖なる中心からすべての創造のリズムは始まる。と、ありますように、円のスピン(回転)が前提であり、それが根源のパワーにもなります。ところが、運命の輪のカードでは、怪物のような生き物が運命の輪の回転を妨害しようとしています。

 
「運命の輪」は、常に回転していることが大切で、その回転がリズムや時間、発展のエネルギーの知識をもたらしてくれるのです。カードの四隅にいる羽のついた天使は、なにやら本を読んで勉強をしておりますが、これは、どうしたら、怪物の妨害阻止することができるのか?良いアイデアがないのか?などと、研究しているようにも思われます。

 
専門家の説明では、怪物のような生き物は運命の歯車に巻き込まれている!という解釈です。いずれにしても、この輪は左に回転していることになります。このカードをイメージしながら瞑想すると、色々な時計が出てきます。右回転の時計、止まっている時計、左回転の時計、と、たくさんの時計がでてきます。

 
高速で針が回っている左回転の時計の前に立つと、どんどん若返ります。右回転の時計の前に立つと、急速に年をとってしまうのです。針が止まっている時計では、時間が止まっていますから、自分の動きも、成長もそのまま石になったようになります。もう少し深く瞑想すれば、生まれる前の前世にも、そして、自分が死んだ後の来世にも行ける!と、思います。

 
そのために、門番であるスフィンクスが剣を持って見張っているののです。東洋であれば、龍神様になると思います。過去にさかのぼることは退行になりますが、三次元の過去とは違いますから、想像もできないくらい今の自分を覚醒してくれると思います。先日Kさんに、前世の話を教えてもらったのですが、シンクロしているようです。東洋のマンダラも、西洋の運命の輪のカードも、心を深めることに共通していて、次元を超越できることがわかりました。