「経済的自由を確実にするために」 part2 M6521

「経済的自由を確実にするために」 part2



「ラット・レース」から抜け出すためにはどうしたら良いのか?それでは、クワドラントの4種類の収入を得る形態を説明します。最初に、左側の2種類のクワドラントを紹介します。円の左側の「ラット・レース」の人達の領域・EとSクワドラント

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Eクワドラント(Employee ):従業員やサラリーマン、つまり誰かに雇われている側の人の事を指します。会社とかシステムのために働くOL、フリーター、パートタイマー、そして 公務員もそうです。Eクワドラント(従業員)には、世の中の大部分の人が属しています。良い学校を卒業し、良い会社に入り、安定した収入を得る、仕事をバリバリこなしたら昇進するし給料もどんどん増える。とにかく安定と保障を求めている。仕事の安定と昇格の保障、収入の安定と昇給の保障、生活の安定と保障。お金に関しては超保守的。冒険など絶対にしない。

 
ロバート・キヨサキ氏は、このEクワドラントの人の「安定」「保障」というのは、「恐怖心」の裏返しと言っております。「お金や仕事のこととなると、不確実な恐怖を感じるのは絶対いやだという人が多い。だから安定を求める」と言っている。安定した給与所得があり、一見すると良い将来像が思い浮かべられそうですが、それには限界といくつか問題点があります。


Sクワドラント(Self-employed):自営業者、本人がシステムとなって働く Small business owner スモールビジネスオーナー Specialist 専門家 弁護士、医者

 
これは、自営業者の事を指します。一見経済的自由を得ることのできるフィールドであるかのように見えますが、実際はEクワドラントの人間とあまり大きな差はありません。とにかく何でも自分でやらないと気がすまない、絶対に他人に任せられないタイプ。自分よりうまくやれる人間はこの世にいないと思っている。お金に関しては、無頓着な人が多く、どんぶり勘定。お金よりも仕事のほうが大事。仕事ができることに喜びを感じる。他人に任せられないので、繁盛すればするほど時間がなくなる。なお、医師や弁護士、芸能人、プロスポーツ選手等の高額所得者もこのクワドラントに属しています。


EとSは円の左側のクワドラントになり、自らが働いてお金を稼ぎます。

 
EもSも「ラット・レース」に巻き込まれていることに早く気づくこと。朝から晩まで、仕事に追われ、生活に追われ、支払いに追われている左側のクワドラントの住民の生活サイクルを、「ラット・レース」と呼びます。ねずみが、くるくる回る車輪の中を一生懸命走っている姿を想像します。自分が働けなくなったら収入は途絶えるのです。つねにくるくると、車輪を回してなければ生きては行けないのです。

 
これと反対に、ビジネスオーナーや投資家として成功した人の人生を、「ファースト・トラック」と呼びます。

 
金持ち父さんの教えでは、幸せになれないラット・レースを早く抜け出し、ファースト・トラックに乗ることを最大の目的としています。ラットレースをしていては決して幸せにはなれません。そのことを知ると誰もがこのラットレースから抜け出したいと思うのですが、なかなか抜け出すことができないのです。子供の頃から植え付けられた固定観念が邪魔をして、くるくる回る車輪の中から抜け出せないのです。ロバート・キヨサキ氏と妻のキムさんは、1985年に、ホームレスを経験されています。

 
友人や親戚はキヨサキ氏の顔を見るたびに「なんで仕事につかないんだ?」と、聞いてきました。その当時は、給料の保証された仕事に就いたほうが楽かもしれない・・・という心の葛藤があったそうです。しかし、彼らが本当に求めていたのは、仕事に依存した経済的安定ではなく、収入を自分の労働に依存することのない「経済的自由」でした。

 
経済的危機に直面しながらも、彼らは、EとSのクワドラントから、つまり、「ラット・レース」から抜け出すことを真剣に考えていたのです。ロバート・キヨサキ氏が言うには、「お金を作り出すのには、お金も学歴も必要ありません。」


お金を作るのに必要なことは・・・

 
夢と強い決意、短期間で学ぼうとする意欲
 

神様から与えられた資産を適切に使う能力
 

自分の収入をキャッシュフロー・クワドラントのどこから生み出したら良いかを見極める能力であると、書かれています。


金持ち父さんは、成功してお金ができれば、もっと大事なことができると教えています。

 
その、もっと大事なこととは・・・


1.家族や子供たちともっと多くの時間を過ごすこと。


2.慈善事業など自分が支援したいプロジェクトに寄付するお金を持つこと。


3.他人のために仕事を作り出し、社会の経済的安定に貢献すること。


4.健康を維持するためのお金と時間を持つこと。


5.家族とともに世界中を旅行できること。

 
「ラット・レース」から抜け出し経済的な自由を目指す為にまず、すべき事は、考え方を変える事です。金持ち父さんは、「ラット・レース」から抜け出し経済的な自由を目指すための一番重要なのは考え方・メンタルだと言っています。金持ちが持っている最大の資産は、人と違った考え方をすることです。そして、大事なことは、「何をするか?」ではなく、「どう考えるか?」、「どんな人間になるか?」ということです。自分の考え方を変えるには、お金はかかりません。

 
人がお金のことで苦労する最大の原因は、お金を失うことに対する恐怖心にある。しかし、現実の世界では、危険を冒し、間違いを犯して、そこから立ち直った人のほうが、危険を恐れ間違いを犯さないようにする
人よりも、成功する確率が大きい。学校の成績が良い人が、必ずしも成功するわけではない。

 
自分の力を引き出すために必要なものは、強く望むことと、固く決意することです。そして、自分には他の人とは違う才能があると、心から信じることが大切です。と、書かれています。次に、円の右側の「ファースト・トラック」のBとIのクワドラントを紹介します。


Bクワドラント(Business owner):ビジネスオーナー、システムを作り出す、自分がそこにいなくても収入を生み出す仕組みを作り出すシステムを持っている人のことである。そして、そのシステムから永続的に権利収入を得ている。たとえ一年間まったく仕事をしなくても、収入は増え続けるのである。一般企業の社長のことではなく、システムを持っている人のことである。そのシステムから永続的に権利的収入を得ている人のことである。

 
そして、そのシステムをコントロールする権限を有し、システムを運営するために人を雇っている人のことである。ここのクワドラントの人は、基本的に直接その仕事はせずに、他人にやらせる。優秀な人を探し出し、雇用し、自分の代わりに働かせる。そういう意味では、Sクワドラントとは対照的である。だから、一年間まったく仕事をしなくても、収入は増え続けるのである。


Iクワドラント(Investor):投資家、システムにお金を投資する投資家はお金でお金を作り出す。お金が自分の代わりに働いてくれるので、自分で働く必要はない。ロバート・キヨサキ氏はここにいます。投資家はお金でお金を作り出す。お金が自分の代わりに働いてくれるので、自分で働く必要はないのです。

 
キヨサキ氏は「お金持ちになりたいと考えている人は誰でも、最終的にはこのクワドラントに来なければならない」と言っています。そして、投資家の頂点にいるのが「資本家」この種の人間は、世界でもほんの一握りしかいません。資本家は、BとIの二つのクワドラントが融合しているといいます。だから、両方のクワドラントから収入を得ていることになります。ロックフェラー、フォード、ケネディがその例です。巨万の富を築き上げたケタ違いの金持ちたちでIクワドラントの人たちの最終的目標が、この「資本家」なのです。


BとIは、円の右側のクワドラントになり、自らが働かなくてもお金を稼げます。左右のクワドラントの違い、そして、「ラット・レース」と「ファースト・トラック」の違いがご理解できましたか。世の中のお金は、左側から、右側に流れています。情報化社会ではその傾向が加速しています。産業社会のルール、つまり産業社会の成功法則は、情報社会の現在では変わっているのですから、私達も考え方を変えなければならないのです。お金がたくさんあるある右側に行かなければ、いつまでも生活は変わらなくて、「ラット・レース」で一生を終わってしまいます。


Eはシステムのために働く。


Sは本人がシステムとなって働く。


Bはシステムを作り出したり、管理したりする。


Iはシステムにお金を投資する。


まとめると、左側(E・Sクワドラント)の人は収入を得るために自分の時間を使いますが、 右側(B・Iクワドラント)の人は他人の時間やお金を使う事によって収入を生み出します。お金持ちのクワドラントは、主に右側のB・Iクワドラントになります。その理由は、自分が働かなくても収入が入ってくるからです。つまり、経済的自由を得てお金持ちになりたいと願うのであれば将来的にはBクワドラントやIクワドラントの人間にならなければならないということです。

 
より具体的には「自分のビジネスを起こす」「投資をする」 という事をする必要があるということです。EやSの人は、働いて楽になろうとすればするほど、自分が忙しくなり、首が回らなくなる。口癖は「時間がない!」です。逆に、BやIの人は働いて楽にになろうと頑張れば頑張るほど、時間がたっぷりでき、自分の好きなことに使える時間が増えるのです。

 
また、EやSは自分が歯車の中心なので、自分が働くのを止めた瞬間から収入が途絶えます。一方、EやSの人は、権利収入があるため、自分が働くのを止めても、ずーっとお金が入り続けるのです。あなたは、どっちのクワドラントで生きたいですか?うまく行かない人は「仕事」を代える、うまく行く人は「考え方」を変える。